システム・ダイナミクス
Online ISSN : 2434-2025
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  • 岡田  伊策, 高橋 裕, 稗方 和夫
    2019 年 18 巻 p. 1-16
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/20
    ジャーナル オープンアクセス
    システム・ダイナミクスモデルによるシミュレーションは、意思決定者の心理的バイアスや過去の事例や経験への過度な依存を排除し、モデルとその振る舞いの共通認識を形成できることから、不確実性下の経営意思決定に有効であることが一般に知られている。一方で、意思決定に利用するためのシステム・ダイナミクスモデルを構築するには、意思決定を行う対象業務や文脈への十分な理解と、システム・ダイナミクスモデリングの習熟の両方が必要となり、コストや人的リソース面で困難が大きい。本論文では、現場起点で、精緻かつ詳細な情報を調査・収集、それに基づいてシステム・ダイナミクスを用いて詳細な全体モデルを組み上げるボトムアップアプローチモデリング手法に着目した。この手法において、モデリングに習熟していない実務者によるモデル構築を支援する詳細手順を提案する。提案する手順は、特に知識労働現場の実務者の知識や情報を、ワークショップ形式により収集し、それらからストック・フロー変数を特定し、システム・ダイナミクスモデルの骨組みを作成する。その後、同様にワークショップで得られた情報から補助変数候補を作成し、モデルの粒度を適切なレベルに詳細化する。提案手法の有効性は、自動車部品メーカーの新商品開発プロジェクトに対する適用事例において検証した。
  • システム・ダイナミクスによる資産運用メカニズムの分析
    中里 成実
    2019 年 18 巻 p. 17-32
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/20
    ジャーナル オープンアクセス
    現在(2019年)は景気拡大期と言われており経済指標も良好であるから、銀行業にも追い風が吹いているはずだが、近年、新聞報道などで金融機関の業績悪化の記事を見かけることが増えている。一般的に銀行経営は景気動向と金利水準に影響を受けるとされるから、金利水準は近年低水準で推移しているから、景気拡大期であったとしても、低金利の影響で業績が停滞することは理解できるが、それ以上に業績が悪化している理由はなぜだろうか。そこで本稿では銀行業をモデル化し、主要な収益事業である貸出金や有価証券投資に関するメカニズムを検討し、企業業績に影響を与える要素を明らかにした。観察期間は1997年から2017年までとし、研究対象は都市銀行と第二地銀を除く地域銀行とした。 その結果、業績悪化の原因は、一般的には長期にわたる貸出金利の低迷であると言われるが、それだけではなく、貸出を補う収益事業である有価証券投資の利回りも急速に低下しているため、貸出にも有価証券投資にも回らない現金が急速に増えていることがシミュレーション結果から示唆された。現金は預金引き出しのための準備金であるが、銀行にとっては、預金は利払いを行わなければならない負債であり、銀行経営にさらにマイナスの効果を与えていることが示唆された。
  • 木村  誠
    2019 年 18 巻 p. 33-38
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/20
    ジャーナル オープンアクセス
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