広範囲に渡る第二言語習得研究の中で,リスニングにおける研究は最も少ない.研究によるとシャドーイングはリスニング能力と相関があることが示され,また,metacognitive strategyがリスニングにおいて,有効なものとして実践されていると報告されている.シャドーイングはlistening strategy育成に有効であると考えられているが,どの点においてシャドーイングが影響を与えるのかについては未だ研究されていない.本研究の目的は,シャドーイング訓練用テキストの難易度が効果に影響するか,シャドーイングがリスニングにおけるmetacognitive strategiesにどのように影響を与えるか,の二点である.難易度の異なる二種類の計26 authentic materialと15項質問紙が使用された.13回の訓練後,易しい教材を使った集団で有意伸長が確認された.また,listening strategiesにおいても訓練後,変化が見られた.
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