本研究の目的は,実験における評価語の妥当性を検討すること,および複合環境評価において尺度付言語選択法を適用することの妥当性を検討することを目的としている.実験は,2 段階の照度(50, 1000 lx)と 4 段階の室温(21, 24, 27, 30℃)の組み合わせによる複合環境の実験を行った.主観評価には尺度付言語選択法を使用した.本研究の結果以下のことが明らかにされた.
1)まず,我々の採用した評価語の妥当性を明らかにした.また尺度付言語選択法が複合環境評価に適用できることを明らかにした.
2)さらに複合環境評価実験に尺度付言語選択法を適用することにより,異系感性相互作用の解釈に新たな可能性を示唆した.
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