日本生気象学会雑誌
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54 巻 , 4 号
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追悼
総説
  • 山口 隆子
    2018 年 54 巻 4 号 p. 101-109
    発行日: 2018/03/01
    公開日: 2018/04/10
    ジャーナル フリー

    日本における公的機関による気象観測状況について概観するとともに,東京都檜原村を事例として,これまでの気象観測状況を明らかにした.日本における気象観測は,気象庁のみならず,国土交通省や海上保安庁,環境省,都道府県,消防署等において実施されている.しかし,それぞれの観測目的が異なることから,データの公開状況も異なり,観測システム間の連携が取れていないことが明らかとなった.東京都檜原村を事例として,気象観測状況を調査した結果,少なくとも 1938 年以降,公的機関による気象観測は実施されており,観測項目や観測方法は異なるものの,現在まで継続して観測が行われていた.

原著
  • 住里 公美佳, 長野 和雄
    2018 年 54 巻 4 号 p. 111-134
    発行日: 2018/03/01
    公開日: 2018/04/10
    ジャーナル フリー

    本研究は,生活季節の開始日・終了日の等日線図を導出することを目的とする.京都市域在住の男女各 111 人に対し,毎週日曜日に 21 の行為についてのウェブアンケート調査を 1 年間続けた.アンケート調査と同期間に,京都で気温・湿度・風速・長短波放射量の気象観測を行い,これらのデータを基に体感温度 ETVO を算出した.日平均 ETVO に対する生活季節の実施率の散布図より回帰式を算出し,回答者の 20% または 80% がその行為を開始・終了する日(初日 20/80%・終日 20/80% と称す)の ETVO(初日 20/80%ETVO・終日 20/80%ETVO と称す)を算出した.全国 836 の観測地点の日平均 ETVO が算出した初日 20/80%ETVO・終日 20/80%ETVO と一致する日をその地における初日 20/80%・終日 20/80% と定義し,初日 20/80%・終日 20/80% の生活季節の等日線図を作成した.1950 年代の炬燵に関する先行研究と比較して,現在ではほとんどの地域で 2 週間早く炬燵を使い始め,1 ヶ月遅く使い終えたことが読み取れた.

資料
  • 上田 博之, 山崎 彩佳, 坂東 沙耶, 戸谷 真理子, 一之瀬 智子, 井上 芳光
    2018 年 54 巻 4 号 p. 135-145
    発行日: 2018/03/01
    公開日: 2018/04/10
    ジャーナル フリー

    本研究では,高齢者と若年成人の日常生活下における温熱環境を 5月から10 月まで毎月 3 日間連続的に調査し,高齢者における夏季温熱環境の月別変化を検討した.その結果,7 月から 9 月の屋内において高齢者は若年成人より高温多湿下で生活していることが認められた.この年齢差はエアコンディショナー使用環境下の高い室内温度に起因する可能性が示唆された.そのため,高齢者の熱中症予防策としてエアコンディショナーの設定温度を現状より低くすることを,特に気温が高い 8 月だけに限らず,蒸し暑い梅雨や梅雨明けの時期など,本格的な夏を迎える前の 7 月から強く提唱したい.

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