適合性評価に関する国際規格 (ISO/IEC) に, 今までの認証, 試験・校正や検査の類と異なる新たな概念「自己適合宣言」なるものが, 2004年に国際規格として正式に制定された。国内では, ここ数年の間, ISO14001を始めとし, 「自己適合宣言」は, にわかに普及浸透しつあるが社会的認知度は未だ低い。
そこで, 本研究は「自己適合宣言」とは一体どんなものなのか, そのもつ意義と有効性, 今後の動向について考察した。その結果, 「ISO自己適合宣言」は, 国際規格であり, 最も合理的, 経済的かつ効果的な適合性評価活動の選択肢の一つであり, 企業においては自己責任, 自主活動の領域が拡大し, 「経営に役立つ」ことがわかった。今後も普及浸透すると思われる。
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