2008年5月12日に中国四川省汶川県付近を震源とするマグニチュード(M)7.9あるいは8.0(前者は米国地質調査所, 後者は中国地震局)の内陸巨大地震が発生し, 5月21日正午時点で死者69,197名, 行方不明者18,222名と報告される甚大な被害がもたらされた．この地震を受け, 46名の専門家からなる文部科学省特別研究促進費「2008年中国四川省の巨大地震と地震災害に関する総合的調査研究」(研究代表者；筆者)が組織され, 中国地震局を正式な受け入れ機関として, その活動が開始された．これら一連の調査活動の中でこれまでに得た状況の概要を報告する．［本要旨はPDFには含まれない］

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　2008年6月14日, 岩手, 宮城県境(北緯39度01.7分, 東経140度52.8分)で発生したM7.2(気象庁暫定値)の地震では斜面災害が顕著であった．幸いにも死者を出す惨事にいたらなかった荒砥沢ダム湖北側斜面の崩壊は, その土量が7000万m³に達するとの推測もあるほど大規模なものでダム湖に津波を引き起こすなど, 当時の状況を推定しえる痕跡を随所に留めている．本報告は著者らが2008年6月15日～17日, 7月12～13日, 7月28日, 9月12日に行った現地調査の結果の一部を紹介するものである．［本要旨はPDFには含まれない］

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　2008年6月14日午前8時43分, 岩手県内陸南部においてマグニチュード7.2の地震が発生し, 岩手県奥州市と宮城県栗原市において最大震度6強を観測した．この地震では, 建物被害が少なく土砂災害が多いことが被害の特徴として挙げられている．地震発生から4日後に実施した調査をもとに, 主に秋田県側で発生した主要な道路被害事例について報告した．具体的には河川湾曲部の斜面崩壊による道路閉鎖, 常時から安定性の低かった補強土擁壁の変位による道路橋取付け部の沈下, 片切片盛部の崩壊, 道路盛土を含む斜面の大規模崩落などについてまとめた．［本要旨はPDFには含まれない］

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　2008年に東北地方で発生した2回の大きな地震, 「岩手・宮城内陸地震」及び「岩手県沿岸北部地震」, がもたらした, 大規模集客施設における非構造材の被害に関して, 我々の研究室で行った現地調査の結果について報告する．特に天井を中心とする非構造材の落下被害の観察された9施設について被害概要を報告する．東北地方は繰り返し地震被害にあっているが, 施設の復旧は原状復帰が主であり, 同じ被害を繰り返している．過去の地震被害の教訓が生かされていない実状がはっきりと分かった．［本要旨はPDFには含まれない］

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　本研究では, 首都直下地震時に想定される災害拠点病院および救急病院への重症患者の搬送ニーズを推計した．被災現場から救出された重症者が各病院に搬送される確率をエントロピーモデルにより表現した．モデルのパラメーターを変化させて, 患者搬送において最短距離が重視される場合や病院規模が重視される場合などのシミュレーションを行い, 様々な状況の定量化を目指した．この結果, 多数の重症者が想定される東京都東部での災害拠点病院の拡充, 周辺地域への適切な患者誘導などの事前の準備が必要であると考えられた．

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最近5年間に生研で測定された豊浦砂の微小ひずみ剛性を比較し,測定方法,装置,測定者による影響を検討した.微小ひずみ剛性の測定方法としては,三軸装置やねじり試験装置を用いた微小繰返し試験などのいわゆる静的測定と供試体内の弾性波の伝播速度を測定する動的測定があり,さらに波の送受信センサーとしてベンダーエレメント(BE),小型加速度計(TA),プレート型のピエゾセラミック素子(PT)の3種を用いた各々の測定方法において,装置や測定者によらず一貫した結果となったが,TA法は他の方法と比較して30%程度高い値となることがわかった.［本要旨はPDFには含まれない］

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　室内土供試体内を伝播する弾性波速度測定のためにプレート型のピエゾセラミックセンサーを三軸試験装置内に導入しその性能について検討した．豊浦砂供試体において, せん断波速度測定センサーとして広く普及しているベンダーエレメントを用いた測定結果や, 繰返し三軸試験による静的測定結果とよく一致した．プレート型のセンサーはベンダーエレメントのようにセンサー本体を供試体に貫入させる必要がないので, 不撹乱供試体や固結した材料の測定センサーに適していると考えられる．［本要旨はPDFには含まれない］

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　廃ガラスリサイクル粗粒材料を埋設管の埋戻し材に使用するための基礎的研究として, 交通荷重を想定した繰返し三軸試験を行った．その際, 異なる高さの供試体を用いて, 既往の一次元繰返し載荷試験にてベディングエラーによる影響の定量化のために使用した, ベディングエラー層と健全層に分割した簡易モデルを適用することによる分析を行った．さらに, 局所変位計を使用し, ベディングエラーによる影響について詳細に把握することで, 簡易モデルの妥当性を検証した．また, 異なる供試体密度, 及び拘束圧にて同様の試験を行い, それぞれが変形特性に及ぼす影響について検討した．［本要旨はPDFには含まれない］

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　擁壁裏込め土中の間隙空気圧の変化が地震時土圧に及ぼす影響に着目した検討を実施した．模型振動実験において擁壁の裏込め土中に負の間隙空気圧が発生することを確認した．このような負の間隙空気圧は, 裏込め土自体のダイレイタンシーの影響よりも, 擁壁が裏込め土から相対的に離れる方向に変位することの影響を支配的に受けて発生すると考えられることを示した．さらに, 負の間隙空気圧の影響を簡易的に考慮した計算により, 模型実験で実測した地震時土圧合力とすべり面角度を妥当に再現できることを示した．［本要旨はPDFには含まれない］

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   The KMSKS motif is the ATP binding motif for aminoacylation process of class I aminoacyl-tRNA sythetases. Various researches on the motif have been performed to reveal its catalytic properties. Most of the researches were based on motif searches and structural analyses from protein databases, and some interesting properties were discussed. Although researches based on natural proteins inform us about the contribution of natural amino acid sequences for the catalysis, they have difficulties in discussing the other alternative sequences and prohibited sequences for the motif to maintain the catalytic ability. In order to reveal such the conditions for the alternative and prohibited sequences, it is important to investigate a library of various mutants for the motif. Such the library should include inactive mutants as well as active mutants of the KMSKS motif, in order to discuss boundary conditions of active and inactive mutants. For that purpose, we build a library of more than two hundred mutants substituting the KMSSS loop, Lys204-Met205-Ser206-Ser207-Ser208, in tyrosyl-tRNA synthetase of Methanococcus jannaschii, and their degrees of catalytic were examined by the Amber suppression method. In this paper, activity degrees of all the mutants are represented in detail and some suggestion for the condition of the motif is discussed. [This abstract is not included in the PDF]

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　間接遷移半導体であるシリコンは発光効率が低いため発光材料としてはほとんど検討されてこなかった。我々は, フォトニック結晶ナノ共振器を用いて結晶性シリコンの発光を大きく増強することに成功した。室温において, 得られた発光強度は構造を導入しない場合の300倍以上であった。この結果と光取り出し効率などの理論解析から内部量子効率が5倍程度向上している可能性を示した。これはナノ共振器により光が強く閉じ込められ, 物質との相互作用が増強されたためである。本結果は輻射場制御によるシリコンの発光効率向上の可能性を始めて示したものであり, シリコンベース光源などへの応用が期待できる。［本要旨はPDFには含まれない］

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