これまで著者らは, FBGセンサを用いた構造健全性診断用の超音波伝播システムを開発してきた.本研究では, このシステムで衝撃荷重による大振幅ひずみ波を検出することを試みた.まず始めに, 出力非線形性を補正するため, 引張試験でFBGのブラッグ波長と本システムの規格化出力の関係式を求めた.次に, FBGを貼付したCFRP積層板に衝撃試験を実施し, 計測結果に先ほどの関係式を用いて逆計算を行った.その結果, 衝撃ひずみ波形を正確に再構築することができた.さらに, 多重化FBGを用いて3点で同時に, より大きな衝撃ひずみ波形を検知することに成功した.[本要旨はPDFには含まれない]
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