本研究では、トリクル床反応器を用い、各種溶媒の効果および溶媒に少量のα-オレフィンを添加することにより、コバルド触媒上のFT合成の生成物の分布を制御することを検討した。その結果、
n-C
10および
n-C
12を溶媒とした場合、生成物の中に、α-オレフィンが最も多かった。更に溶媒の中に、α-C
12=を添加すると、生成した炭化水素の分布はASF則に従わなく、ディーゼル成分であるC
12からC
14を頂点とする形の分布を示した。特にメタンの選択率は8%から大幅に減少した。C
10+炭化水素の生成を向上するプロセスの実現が可能であることを示した。
抄録全体を表示