液相還元選択析出法調製Ni/TiO
2触媒のTEM観察から、平均粒径6 nmのNiナノ粒子がTiO
2表面に担持されているのが確認された。ただし、比表面積10 m
2・g
-1の担体では、担持されていないNi粒子も観察された。これは、より表面積の大きな担体を用いることで、すべてが担持されるように改善された。また、TEM内で、昇温過程におけるサンプルの直接観察を行った。液相還元選択析出法で調製したNi/TiO
2は、含浸法で調製したものに比べ、非常に高い熱安定性を示し、500℃においてもその粒径を概ね保持していた。これは化学吸着に由来するNi-TiもしくはNi-O-Ti結合が多数形成されているためであると推察される。
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