石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
第46回石油・石油化学討論会(京都大会)
選択された号の論文の254件中201~250を表示しています
装置(設備保全)
ペトロリオミクス
精製一般
  • 筒居 良平, 橋本 忠範, 那須 弘行, 石原 篤
    セッションID: 2E08
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/16
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    余剰傾向にあるLCOを水素化分解することにより付加価値の高い芳香族を得る試みが検討されている。本研究では、流通式反応装置を用いた1MPa未満の低圧での反応が可能かどうかを検討するため、ゼオライト-アルミナ複合担体担持PtNiMo触媒を調製し、モデル物質として1-methlnaphthaleneの反応を試みた。いずれの触媒を用いた場合もC9芳香族が得られ、PtNiMoを用いた触媒とPtのみを担持した触媒でC9成分中の選択性に差が見られた。
  • 伊田 領二, 岩佐 泰之, 高野 宗一郎
    セッションID: 2E09
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/16
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    FCAプロセスは、今後余剰が見込まれる分解軽油から高付加価値な基礎化学品であるBTXを製造する循環流動床プロセスである。
    前報に引き続き反応条件の最適化等を実施した結果、BTX収率のさらなる向上を達成した。 また、プロセスのスケールアップを見据え、コールドフロー試験を実施し、流動状態の確認を実施した。その結果、塔径を大きくすると、生じる気泡径はほぼ一定値に収束することが分かった。
  • Chou Charlie, Onishi Norihiko
    セッションID: 2E10
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/16
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    流動接触分解(FCC)装置は主にガソリン製造に用いられる。一方、FCCからの分解ナフサ中には多くの芳香族化合物が存在し、GTC社のGT-BTX PluS®やGT-BTX® 技術はこれらの芳香族化合物を回収する事が可能であり、同時に、チオフェンなどの硫黄種も除去する事が可能である。よって、ガソリンのブレンド基剤である、ラフィネート製品中の低硫黄濃度及びベンゼン濃度を下げながら石油精製物からの芳香族の収率を向上することができる。GT-BTX Plusはリファイナリーの運転環境に影響を与えない様に芳香族化合物を回収しながら、ガソリン中の硫黄およびオレフィン含有量を減少させる事ができる。市場環境を見た場合、芳香族市場は成長市場であり、多くの国ではガソリン需要は減少している。石油精製業界ではガソリン基剤からより価値のある石化基剤を取り出す方向に動いている。ガソリン消費の減少の理由の中には、ガソリン車の燃費向上と政府によって義務付けられた代替燃料の推進によりディーゼルエンジンへの変更の動きがあげられる。又、クリーン燃料の将来は、硫黄とベンゼンレベルの規制強化により、より規制が強化される方向に動いている為、FCC製品中に含まれる硫黄およびベンゼン濃度も考慮しなければならない。本発表では、FCCミッドカットナフサ性状の最適化と石化原料を得る為の適切なBTX溶媒の選択など、抽出蒸留技術を使用した芳香族化合物の抽出技術に関する貴重な情報を提供する。
装置(設備保全)
招待講演
装置(設備保全)
合成ガス・FT合成
経営情報
経営情報・ビッグデータ活用シンポジウム (招待講演)
資源開発
招待講演
  • 松岡 俊文, Liang Yunfeng, 村田 澄彦, 日比 隆太郎, 森本 正人
    セッションID: 2F10
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/16
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    原油の性状を知ることは、油田における最適な生産計画、あるいは生産上のリスクなどを考える上で必要である。従来このような原油性状を知るには、PVT試験などが用いられているが、これには多くの手間と時間を必要としている。一方、原油は多種多様な炭化水素の混合物であり、もしも原油を構成する炭化水素の分子構造とその割合が解れば、それを利用して多くの原油性状を推定できる可能性が出てくる。これを最終目的として、我々は原油の分子モデル(Digital Oil)の構築を試みたので、その結果と利用例について報告する。
資源開発
  • 森本 正人, 田中 隆三, Liang Yunfeng, 佐藤 信也, 鷹觜 利公, 村田 澄彦, 松岡 俊文
    セッションID: 2F11
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/16
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    従来、原油の性状や反応性は、沸点や溶解度に基づいた分画成分を用いて理解されてきた。近年、原油を構成する全ての分子を分析したデータを用いる手法が提案され、原油採掘、精製の分野への適用が試みられている。本発表では、資源開発分野で提案されているディジタルオイルと、石油精製分野で開発中のペテロリオミクスを紹介し、将来展望を述べる。
  • 杉山 俊平, 梁 云峰, 村田 澄彦, 松岡 俊文, 森本 正人, 上田 良, 大畑 朋也
    セッションID: 2F12
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/16
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    近年、ビチューメン開発においてはその高い粘度を低下させる方法として有機溶剤の利用が検討されているが、最適な有機溶剤の種類やそれによるビチューメンの相挙動に関しては不明な点も多い。本研究ではビチューメンをsaturates、aromatics、resin、asphaltene(SARA)の4種類に分離した後に、QMR法を用いてそれぞれの平均分子構造を推定し、ビチューメンの分子モデル(Digital Oil)の作成を行った。Digital Oilを分子動力学シミュレーションに適用することで、有機溶剤に対するビチューメンの熱力学的物性の評価が可能である。
  • 石塚 師也, 梁 云峰, 増田 昌敬, 松岡 俊文
    セッションID: 2F13
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/01/16
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    アスファルトは原油精製の副産物として得られる重質油であり、複雑な成分で構成されていることが知られている。また、アスファルトは道路の舗装に幅広く用いられている材料である。我々の研究グループでは、QMR法と呼ばれる手法を用いて原油の分子モデル(デジタルオイル)の作成を行っている。このデジタルオイルから軽質油成分を分離することで、アスファルトの分子モデルを得ることができる。本研究では、この分子モデルを用いた分子動力学シミュレーションによって、引張およびせん断応力を与えることによって、アスファルトと鉱物表面との固着強度を調べた。鉱物表面には、親水性と疎水性のシリカ表面を用いた。これらのシミュレーションによって、アスファルトのアスファルテン含有量や鉱物界面の化学的性質、水分の有無によるアスファルトの固着特性の違いについて検討した。
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