日本の製造業が直面している問題として、労働人口の減少と高年齢化、高いエネルギーコスト、グローバル競争の激化などが挙げられ、更なる生産性の向上が課題となっている。この課題は設備管理の現場においても同様で、設備が高経年化し保全業務の難しさが増してきている中、ベテランの勇退が進み若手への技術・技能伝承の問題が深刻化している。この問題のブレークスルーのため、これまでのパラダイムとは異なる革新的な仕組みが必要となってきており、最近、IoT (Internet of Things)、ビッグデータという概念を活用した設備管理業務革新の取り組みが注目されている。ここでは、設備管理分野におけるIoT・ビッグデータ活用の考え方と最近の取り組みについて紹介し、今後の展望について報告する。
2014年半ばからの油価下落は、2016年半ばには50ドル/バレル前後で下げ止まっている。特に採掘コストの高い大水深やオイルサンドのプロジェクトの中断・遅れが見られる。中長期の2020年頃を目途にした供給動向は、「Fit at 50」(50ドル/バレルの環境で成長出来る様に順応)がキーワードとなると見る。技術革新、採掘現場作業の最適化・効率化、推定究極回収量の向上等がより重要になってこよう。