繊維製品中, 絹・羊毛の黄変は従来問題とされているがこの問題の基礎的な部分を堀下げていくためには, 絹・羊毛と光の相互作用などの関係を組織的に調べる必要がある.
そこである波長帯の光を試料に照射し, 分光反射率曲線により, 黄変の挙動を明らかにし, 各波長帯, 照射エネルギーの影響を検討した.またキセノンランプ照射後IRスペクトルを検索した.ナイロンについても同様の実験を加えた.
その結果, 羊毛・絹・ナイロンの黄変現象にはある特定の照射波長, 照射エネルギーおよび繊維構成要因が関係することが明らかとなった.
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