スフモスリンにN-メチロール樹脂6種類で, 樹脂加工を行ない, キュア後の後処理, 家庭洗たくなどの遊離ホルムアルデヒドに与える影響を調べた.また, 加工後の遊離ホルムアルデヒドの経時変化, 抽出条件による遊離ホルムアルデヒドの変化も調べた.
抽出法は気相液相法 (40℃, 5hr) , 抽出条件の検討のみ, 一部浸せき法で行ない, 定量はクロモトロープ酸法で行なった.
ソーピング, 家庭洗たくは, 遊離ホルムアルデヒドの抑制にかなり効果がある.酸性の汗 (pH5.5) によって, 遊離ホルムアルデヒドは増加し, アルカリ性の汗 (pH8.0) では逆に減少する.
抽出条件によって, 遊離ホルムアルデヒドは大きく変化する.
樹脂加工後の遊離ホルムアルデヒドの経時変化については, 室内につるして放置したとき, 1~3週間でピークになり, その後, 徐々に減少する。また, ポリエチレンの袋に入れて放置したときは, 最初の1週問は急激に, その後は徐々に増加する.
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