繊維製品に生ずるしわ状の表面凹凸は, 折れ状, サッカー状, シボ状, 波状などの複合した複雑な形状を示すため, これらのしわ状凹凸を定量的に評価することはむずかしく, 一般に肉眼法によって行なわれる場合が多い.
本研究は, 光反射法によってしわ状の表面凹凸の反射しわ曲線を得て, しわの凹凸度を示すものとして変動率, 平均偏差率, 曲線の長さ率を, しわの数を示すものとして原布の反射しわ曲線の標準偏差の2倍または3倍から外れる反射しわ曲線の山と谷の数, それにしわの相対的な高さ瑞を求めてしわの評価を試みた.また, 測定方法としての最適条件についても検討した.
光反射法によって得られた反射しわ曲線から簡単な数値計算によって複雑な形状のしわを客観的に評価することが可能である.
抄録全体を表示