繊維製品消費科学
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15 巻, 1 号
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  • ―繊維集合体圧縮特性におよぼす樹脂加工の影響―
    矢島 幹晴
    1974 年 15 巻 1 号 p. 10-14
    発行日: 1974/01/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    ふとん綿用繊維として樹脂加工レーヨンを検討した.このため原綿樹脂加工条件および加工条件と繊維集合体圧縮特性の関係を調べた.
    繊維集合体圧縮特性測定は第2報の方法を採用した.得られた結果は次のようである.
    (1) 原綿樹脂加工において加工繊維の曲げかたさは浸せき樹脂液濃度, 予備乾燥条件の影響を受ける.
    (2) 原綿樹脂加工において浸せき樹脂液濃度を増すと, 加工繊維の曲げかたさは高くなり, 繊維集合体のかさ高さ, 耐疲労度は向上する.
    (3) 浸せき樹脂液のpH, キュアリング温度は加工繊維の伸長弾性度と相関があるが, 伸長弾性度が変わっても繊維集合体圧縮特性は変わらない.
  • ―繊維集合体の圧縮特性と最終製品品質の関係―
    矢島 幹晴
    1974 年 15 巻 1 号 p. 11-15
    発行日: 1974/01/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    第2報でレーヨンを原料とする繊維集合体圧縮特性に関する測定法, 評価法についてのべたが, 本報ではこの方法を用いて各種繊維について測定し, この考え方が繊維一般についても適用できることがわかった.
    得られた結果は次のようである.
    1) 繊維集合体圧縮特性に影響を与える単繊維の要素の中で, もっとも相関性の深いものは曲げかたさである.
    2) 各種繊維よりなるかけぶとん綿を作り, 本報の測定法による繊維集合体圧縮特性と最終製品の圧縮に関する品質の関係を求め, 両者が相関性のあることを認めた.
    3) 2種の品種の異なるレーヨンより毛布を作り, 原繊維・中間製品・最終製品それぞれの繊維集合体圧縮特性を測定し, それらが相関性のあることを認めた.
  • ―ゼラチン汚染布の洗浄について―
    皆川 基, 所 康子, 重田 美智子, 奥山 春彦
    1974 年 15 巻 1 号 p. 15-21
    発行日: 1974/01/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    ゼラチンによる汚染布を作製し, ゼラチン汚染布の酵素洗浄におけるプロテアーゼの基質特異性や, 洗浄条件などが洗浄効果におよぼす影響について研究を試みた.
    その結果, アルカリ性微生物プロテアーゼおよび中性放線菌プロテアーゼなどの基質特異性の広いプロテアーゼを用いた場合にすぐれた洗浄効果を示すことが認められた.ゼラチン水溶液に対するプロテアーゼ作用についてみると, 酵素活性および作用時間を増すほどゼラチン水溶液の粘度低下が大きくなるが, 実際酵素洗浄で使用される0.5PU/ml前後の低単位のプロテアーゼでもゼラチン水溶液の粘度を著しく低下させ, ゼラチン分子をかなり低分子化することが認められた.プロテアーゼのpH特性はほとんどそのままゼラチン汚染布の洗浄効果にあらわれるが一般に洗浄液のpHがアルカリ性になるほどたん白質汚れは溶解除去しやすくなる傾向が認められるので, アルカリ性プロテアーゼのpH特性を同時に利用すればきわめて効果的である.プロテアーゼの温度特性はpHによって多少異なるが.中性プロテアーゼでは40~50℃, アルカリ性プロテアーゼでは50~65℃, 高温プロテアーゼでは65~80℃に最適温度を有し, それぞれ最適温度で洗浄効率が最高に達することが認められた.またプロテアーゼの作用温度および時間を増すと, ゼラチン水溶液の粘度低下が増大するので, アルカリ性プロテアーゼの温度特性を同時に利用するとさらに効果的であることが認められた.
  • ―アンケート調査―
    大川 章
    1974 年 15 巻 1 号 p. 29-35
    発行日: 1974/01/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 上野 清一郎
    1974 年 15 巻 1 号 p. 36-41
    発行日: 1974/01/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
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