繊維製品の洗たくしわを光反射法と肉眼法によって検討した結果,
1) 光反射法によるしわの評価値 (変動率, 平均偏差率, 曲線の長さ率, ±3σ
0外の数, 相対的しわ山の高さ) はいずれも順位法による肉眼判定の結果と高い相関が得られた.しかしながら, 光反射法の反射しわ曲線からの評価値は, いずれもしわの鋭さを十分に表現していないので, 折れ状しわのようなしわの鋭さを評価する方法の検討が必要である.
2) しわ発生の洗たく回数による影響は, 材料や製品に到るまでの履歴によって異なり, 本研究で用いた試料では毛とアセテートは洗たく回数とともにしわが発生し, 麻と綿 (未晒) は最初の1~5回の洗たくでしわ発生が著しく回数が増すと減少する.また, ポリエステル混は洗たくしわの発生が少なく, 回数の影響も小さい.
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