繊維製品消費科学
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16 巻, 1 号
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  • 奥窪 朝子
    1975 年 16 巻 1 号 p. 11-16
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    家庭における有機溶剤を用いてのしみ抜きについて, 衛生学的見地からの検討を行った.1) アンケートの結果, 使用溶剤はベンジンが圧倒的に多いがCCl4やC6H6の使用もみられた.実施頻度の高い冬期, 換気に配慮して作業を行っている者は31%に過ぎなかった.また, しみ抜き作業時に頭痛, 吐気などを経験したことのある者が26%にみられた.2) 実態に基いて設定した標準的な作業条件で, 冬期, 窓を閉じた室内において, ベンジン, CCl4, C6H6など7種の溶剤を用いて作業した場合の気中溶剤ガス濃度は, C2H5OHを除き, 最高許容濃度 (MAC) を越える場合が多かった.CCl4やC6H6ではMACの約10倍の高濃度ガスが検出された.窓開放時は, ベンジンでは気中ベンジンガス濃度をMAC以下に保つことができたが, CCl4, C6H6ではMAC以下に低下できなかった.3) 自覚症状を, 冬期, 窓を閉じた室内でベンジンを用いてのしみ抜き時について調査した結果, 一過性ではあったが頭痛, 吐気などの訴えが25%の者にみられた.
    以上の成績から, 溶剤を用いてのしみ抜きに当っては, 衛生上の配慮が必要であるように思われる.毒性の強いCCl4やC6H6などの家庭における使用は, 絶対に避けるべきであると考える.
  • ―ドライクリーニング, 仕上げおよび自動車運搬, 店舗内保管における細菌による汚染―
    西出 伸子, 足立 ふみ子, 横山 鹿之亮
    1975 年 16 巻 1 号 p. 17-22
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    我々は第3報において, 着用した衣服がドライクリーニングにより, ある程度殺菌されるという結果を得た.今回はドライクリーニングにおける細菌による再汚染と, さらにそれを乾燥, スチーム仕上げ, プレス仕上げ後の殺菌効果を調査した.また洗たくしたものを運搬したり, 店舗に保管した場合の細菌汚染を測定し, 次の結果を得た.
    1) 無菌布をドライクリーニングすると, 生菌数100~101/cm2程度に汚染した.
    2) ドライクリーニングで細菌的に汚染した布は乾燥により生菌数が著しく減少し, プレス仕上げ後は無菌になることもあった.
    3) クリーニング工場出荷後の市内運搬中の細菌による汚染も極めて少なかった.また衣服を店舗に保管する場合, 包装用ポリエチレンフィルムカバーの防菌効果が認められた.
  • ―-方法論―
    川崎 健太郎
    1975 年 16 巻 1 号 p. 23-27
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    衣服のファッション (スタイル, 素材, 色) の変化の過程とメカニズムを明らかにし, 予測の手法を確立することを目的としてその方法を検討した.
    この方法は主として3種のルートからのアプローチとなる.第1の方法は幾何学的なスタイル (あるいは素材, 色) 自体について, 街頭での着装頻度またはスタイル別の売り上げベストセラーズなどから, その時系統的な変化の法則性, 傾向を調査し, 推測する事からなる.第2の方法は, 各年毎の代表者なサンプルについて, 消費者パネルに衣服のイメージについて調査を行ない, 消費者に受け入れられたデザインイメージに関する時系列的な法則性, 傾向を検討する方法である.第3の方法は各年次における社会環境要因と, ファッションの関係を分析し, 両者間の法則性を見出す事からなる.
    本報では, これらの方法の概要を述べると共に, 以下続報ではこれらの方法を応用して調査した結果について報告する.
  • 辻 和一郎
    1975 年 16 巻 1 号 p. 28-31
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 猪子 忠徳
    1975 年 16 巻 1 号 p. 32-36
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 水梨 サワ子
    1975 年 16 巻 1 号 p. 37-38
    発行日: 1975/01/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
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