繊維製品消費科学
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16 巻, 2 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • ―スタイルの予測―
    川崎 健太郎, 浅野 朋栄, 藤本 吾一
    1975 年 16 巻 2 号 p. 41-51
    発行日: 1975/02/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    若い女性のタウンウェアを対象として衣服のスタイル変化の分析と予測を試みた.スタイルサンプルは1967~72年にわたる服飾雑誌から, 各年の代表的なスタイルを網羅するように選んだスタイルイラストレーションを用いた.これらのスタイルサンプルについて, 消費者パネルにスタイルイメージをアンケート調査し, semantic differential methodによってスタイルイメージを分析した.さらに多変量解析における主成分分析その他の方法で, スタイルイメージの構造を求めるとともに, 一方では, スタイルデザインの構成要素 (例えば下物の種類, 丈, シルエット) と, スタイルイメージとの関係を分析し, 消費者が受けるスタイルイメージへの寄与の大きさに従ってスタイル構成要素を整理する事ができた.
    さらに年次別に, これらのスタイル自体の出現頻度を調査し, 他方では上記のイメージ~スタイル構成要素間の連関表を用いて.スタイルをそのイメージへ変換し, スタイルイメージの時系列的な変化を検討した.その結果, ほとんどのスタイルイメージは明らかに傾向的な推移をたどり, その傾向線を次年度へ外挿する事により, イメージの予測値を求める事ができた.また, これらのイメージの予測値から前述の連関表を用いて再びスタイルへ変換する事によってプロトデザインを決定する事ができた.
  • ―汚光沢測定法の検討―
    椙山 藤子
    1975 年 16 巻 2 号 p. 52-55
    発行日: 1975/02/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    筆者は光沢の質的問題を明らかにする目的で研究を続けており, 今回は被服使用中に生じる汚光沢について追求しようと考えた.まず布および布と同基質のフィルムに油性汚れ成分を付着させたものを試料とし, 赤外吸収法による測定を行ない, さらに偏光による種々の測定法を試みた.
    その結果, 汚光沢の一大要因と考えられる油性汚れの測定には偏光による方法が適当であり, 偏光測定の入射角と反射角を適切に選定して偏光度を求めれば, その効果は顕著である.そして布地の油性汚れ量と偏光度との間には高い相関性が認められたので, 布の汚光沢は偏光計測によって明らかにできるものと判断された.
  • ―街頭撮影による着装の分類 (I) ―
    上野 清一郎, 芝田 鈴子, 西家 孝子
    1975 年 16 巻 2 号 p. 56-62
    発行日: 1975/02/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    消費者の衣服の嗜好を調査するために, まず街頭においてメモモーション撮影により, 1973年春・夏の服装をとらえ, これより女性についての服装を, 形態および色彩の要因・カテゴリーに分けて記録した.
    次いでこれらの集計結果から, 若年層のワンピースおよび上着・スカートに限り, クラスター分析手法によって, 服装の各パターンを, 低段階の要因・カテゴリーの組合せから高段階のそれに階層的にまとめた.
    この結果ワンピースについては, 1袖丈, 2袖の形, 3服の丈, の順, 上着・スカートでは, 1上着の種類, 2衿の形, 3袖の形, 4袖丈, 5スカート丈, の順にそれらの各カテゴリーが組合わさって, 服を形成してゆくことがわかる.
    これにより, 地域別, 季節別に異なるいくつかの, 服装のパターンをとらえることができた.
  • 合谷 美智子, 平松 園江
    1975 年 16 巻 2 号 p. 63-66
    発行日: 1975/02/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
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