消費者の衣服の嗜好を調査するために, まず街頭においてメモモーション撮影により, 1973年春・夏の服装をとらえ, これより女性についての服装を, 形態および色彩の要因・カテゴリーに分けて記録した.
次いでこれらの集計結果から, 若年層のワンピースおよび上着・スカートに限り, クラスター分析手法によって, 服装の各パターンを, 低段階の要因・カテゴリーの組合せから高段階のそれに階層的にまとめた.
この結果ワンピースについては, 1袖丈, 2袖の形, 3服の丈, の順, 上着・スカートでは, 1上着の種類, 2衿の形, 3袖の形, 4袖丈, 5スカート丈, の順にそれらの各カテゴリーが組合わさって, 服を形成してゆくことがわかる.
これにより, 地域別, 季節別に異なるいくつかの, 服装のパターンをとらえることができた.
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