繊維製品消費科学
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16 巻, 4 号
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  • 棚辺 晴美, 赤松 明子, 丹羽 雅子, 古里 孝吉
    1975 年 16 巻 4 号 p. 116-120
    発行日: 1975/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    ドレープ性に関与する基本力学特性とそれに関連する物理量を数量的に解析し, 布の基本力学量からドレープ係数の算出式を導いた.
    紳士用スーツ地138種を試料として, F.R.Lドレープメータを用い, Hamburgerのドレープ係数を測定する一方, 16種の基本物理特性値の測定も行なった.
    残差多重回帰方式を用いて, ドレープ係数への寄与の度合の高い物理量が曲げ剛性B, 曲げヒステリシスHB, 平面重さWであることを明らかにし, さらにこれらの物理特性値を物理的な意味付けの得られる変量3√B/W, √HB/Wに組み合わせて回帰を行なった.この時, 曲げ特性の異方性を導入することによって一層, 計算精度を向上させることができた.
  • ―ポリエステル布のアルカリ処理と表面特性―
    日下部 信幸, 藤江 かおり, 古里 孝吉
    1975 年 16 巻 4 号 p. 121-127
    発行日: 1975/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    前報では比較的太繊維で粗面をもつかつら用合繊と人髪の表面反射特性について検討したが, 本報はポリエステルのアルカリ処理による粗面化をとりあげ, 繊維および布の表面特性に与える影響について検討した.その結果, ポリエステル繊維はアルカリ処理により, 二酸化チタンを含むセミダルでは二酸化チタンの脱落によるだ円状の凹みが, ブライトでは細長い亀裂状の凹みが発生する.このアルカリ処理がポリエステル布の表面特性に与える影響では, アルカリ処理とともに繊維が細くなり, 糸中の繊維集束状態が疎となることや, タテ・ヨコ糸間の接触圧が低下し糸の曲がりが小さくなるため接触面積が大となり摩擦係数が増加する.繊維の粗面化により布の光沢は低下し, 特に, 重量減少34%のタフタ (セミダル) は完全拡散に近い反射光分布を示した.また, 硬軟度や勇断特性などの力学的特性にも著しく影響を与える.
  • ―ドレープ性の視覚評価について (2) ―
    須田 紀子, 大平 通泰
    1975 年 16 巻 4 号 p. 128-132
    発行日: 1975/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    既報に述べた方法により, 見かけのドレープ係数が, 30%, 50%, 80%のドレープ形態の写真を, おのおのについて6~8種類つつ作り, ドレープ係数が等しい状態で, ドレープ性の良い悪いを識別できるか否かについて官能検査を行い, さらに, どの程度のドレープ係数のとき, 最も識別が容易であるかについても官能検査を実施し, 検討した.
    以上, 2つの官能検査結果によれば, ドレープ係数が同一でもドレープ性の良い悪いの識別は可能であること, また, 識別の容易さという点からいえば, 本実験の範囲内では30%の場合が最も容易であるとの結論を得ている.
  • 石川 章一
    1975 年 16 巻 4 号 p. 133-135
    発行日: 1975/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • ―衣料処理剤の安全性試験 (その2) ―
    酒井 恒美, 奥窪 朝子
    1975 年 16 巻 4 号 p. 141-145
    発行日: 1975/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
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