ゴムシート, ウールモスリン, 14匁付絹羽二重, 40番綿ブロード, 芯地用不織布, フィルム (セロハン) の6種類の試料それぞれについて, ドレープ係数30~100%の間に入る4~5種類ずつの官能検査用写真試料を作り, それらをさまざまに組み合わせて4種類の官能検査を行なった.
各試料について, ドレープ係数の変化にともなう視覚評価結果の変化を考察するとともに, ゴムシートとフィルムのドレープ形態写真からドレープ係数の最も小さいものを各1枚ずつ選び, おのおのの官能検査に共通試料として加え, 試料間相互の関係についても検討した.
ゴムシートのドレープ性が最も良く, フィルムが最も悪いとの結果が得られ, 織物, 不織布は両者の中間に位置することが明らかになった.なお, 織物は, ゴムシート, フィルムに比較すると, かなり複雑な挙動を示すことがわかった.
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