FRLドレープメーターは静的なシルエットにより布のドレープ性を評価する方法であるが, 最近, 婦人服地の動的ドレープ性ともいうべきノードやヘムの運動が研究されている.そこで, ドレープの動的要素を評価する方法を検討する目的で, 外衣用の編物と織物のFRLドレープにおけるノードの波動性を検討した.
編物と織物のBending Lengthが等しい場合は, 両者のドレープ率はほぼ同等であるが, 編物は織物よりもせん断ヒステリシス, せん断抵抗が大きいので, 試料の直径51cm, 円板の直径17cm, 回転数85rpmまでの間では, ノードの限界回転数が大きく, ノード波動性が小さい.これらのことは, いわゆる動的ドレープ性が小さいと評価するための目安になる.
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