広島県内にある3大学の学生と, 学生の家族などを調査対象として, 女子消費者の芯地に関する意識ならびに利用状況について, アンケート調査を行った.その結果のうち, おもなものはつぎのようである.
1) 消費者がよく使う芯地は, 不織布接着芯地と毛芯である.
2) 既製服選択時, 芯地を吟味する人は少ない.しかし, 30~49才の消費者は学生に比べると多い.また, オーダーメイド時, 芯地を吟味する人は非常に少ない.
3) 芯地に関する事故経験者は全体の約1/3いる.事故後の処置法は, 「そのまま」という者もいる (約40%) が, アイロンで再接着したり, 縫い直し等をしている.
4) 芯地に対する認識の度合は, 学生の家族など, 被服に関する教育を2年間受けた家政系学生, 同教育を1年間受けた家政系学生, 国文科学生の順に浅くなる.
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