ウォッシュアンドウェア性の梳毛・合繊混紡スーツ地に接着芯を接着した場合の基本物理特性をKES-F計測システムを用いて計測し, 接着芯の機能との関係を明らかにする.また, 接着芯を接着することによる表地の風合い変化, さらに, 接着布の洗たくによる物性変化についても調べる.その結果, 接着芯を接着することによって曲げ特性が5倍以上大きくなり, せん断特性が2倍以上大きくなることがわかり, 風合いについては“こし”が2倍大きくなることなどが認められた.
水洗い, ドライクリーニングによる接着布の物性変化の違いは曲げ特性, せん断特性に認められ, 水洗いによって曲げ, せん断特性は小さい側に変化し, ドライクリーニングによって大きい側に変化する.また, 本報に用いた梳毛・合繊混紡スーツ地の場合は水洗いによる物性変化よりドライクリーニングによる物性変化の方が大きいことなどがわかった.
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