i本の側糸がよられてできたモロヨリ糸に引張外力
P=iPが作用すれば, モロヨリ糸中に曲った状態で入っている1本の側糸には
Pの外力が加わることになる.この引張外力が作用すると側糸は更に接触する.そこで1本の側糸に生じる内力をKirchhoffの基礎式より求め, また, せん断内力は無視, 拘束ねじりモーメントの影響は小さく, 内力と変形との間にはHookeの法則が成立し, 接触圧を受けている部分には, いわゆるHertzの接触理論が用いられると仮定して, モロヨリ糸中に曲った状態で入っている1本の側糸に働く内力を求める式を弾性力学的に検討し, 更にモロヨリ糸のヤング率を求めた.
次報より, これらの式の解析および実例計算ならびにモロヨリ糸の消費性能について逐次検討する予定である.
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