近ごろ, テトロンと綿, 麻, 化繊の混紡織物が, 夏季たびたび洗たくされるワイシャツ, ブラウスなどにWash and Wearの名とともに広く用いられるようになった.このたびこれらの織物を数回洗たくし, その結果混紡繊維の違いによるドレプの変化, 乾・湿時の防しわ性, プリーツ保持性などを測定し, 従来用いられていた綿ブロードと比較検討することとした.
この結果, 麻繊維の混紡率の相違による差は認められず湿潤時における防しわ性, プリーツ保持性はすぐれており, ドレープ係数の変化は綿混紡のものがよい結果を示した.綿, スフ混紡のものは乾燥時の防しわ性はよいが, 湿潤時には相当に低下し, ドレープ係数の変化はスフ混紡のものがもっとも大きく表われた.
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