ツウピースにおける上着とスカートのそれぞれに, 異なる色彩を施した場合のイメージ効果を検討した.このため服種の要因は, 先回の研究で有意なパターン分類の基準となったもののみにしぼり, その各々の形態につき色彩組合せを18とおりとり上げた.
その結果イメージに対しては形態のみならず, 色彩がかなり効果することが見出された.なかでも
(1) いくつかのイメージを結合した複合イメージで見ると, 形態ではスカート丈長く上着ウエスト巾大の服装と, その反対のもの, また色彩では補色組合せの服装と, 有彩色・白の組合せのそれとが, 明らかにイメージを異にする.
(2) クラスター分析によるシルエットのパターン分類では, 形態要因に左右されるイメージ用語としては, 力量性, 活動性用語が多く, これに対し色彩要因に影響されるものは, 評価用語が多い.
なお交互作用に関しては, 形態同志の方が形態と色彩とのそれよりも, イメージを大きく変えるようである.
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