繊維製品消費科学
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22 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 石川 欣造
    1981 年 22 巻 2 号 p. 42-44
    発行日: 1981/02/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 信也
    1981 年 22 巻 2 号 p. 45-49
    発行日: 1981/02/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 加藤 弘
    1981 年 22 巻 2 号 p. 53-58
    発行日: 1981/02/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • ―水分蒸発を伴う着衣の熱抵抗について―
    花田 嘉代子, 三平 和雄
    1981 年 22 巻 2 号 p. 59-65
    発行日: 1981/02/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    水分蒸発を伴う着衣の局所別熱抵抗が湿潤しているサーマル・マネキンによって測定された.着衣は通気性の異なる3種のワンピース (ベルトあり, なし) と吸水性の大なるスポーツウエアである.
    (1) 加熱円筒に湿潤布を密着して湿潤モデルを構成するとき, 湿潤条件は綿ニットを初期凝縮水温度22℃, 水分率100~150%で湿潤するのが適当であった.つぎにこの上に試料布を密着, 間隙 (上下端開放, 上端密閉) ある仕方で装着し, 円筒の表面温度変化曲線を求めた結果, 3種のタイプを得た.
    (2) サーマル・マネキンの関節を除く10部位に湿潤布をとりつけ, 湿潤サーマル・マネキンを構成し, 着衣したマネキンの表面温度変化曲線から着衣の熱移動を部位別に解析した.また熱抵抗を部位別プロフィルで示し, マネキンの着衣が乾時のそれと比較して, 湿潤時の着衣の特徴を見出した.湿潤時の着衣の熱抵抗は不通気性の布を除けば乾時の%以下に低下するが, 熱抵抗のプロフィルは乾時のそれと関係がある.また湿潤した着衣の乾燥速度は着装や布の幾何学的構造により局所的に異なるが, 材質にも深い関係をもつことがわかった.
  • ―微風時の着衣について―
    花田 嘉代子, 三平 和雄
    1981 年 22 巻 2 号 p. 66-71
    発行日: 1981/02/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    微風時 (0.6m/s) の着衣の局所別熱抵抗を, 着衣に当る風の方向を区別して実験し, スポーツウエア, 通気性の異なるワンピースについて, 風が直接当った部位と当らぬ部位の局所別熱抵抗のプロフィルが求められた.
    (1) 風が直接当らない部位の総括熱遮断係数 (RTW) の局所別プロフィルは無風時のそれ (RT) に類似するが, それより値は小さい.風が直接当った場合はさらに小さくなるが, 減少の程度は服種によって異なる.また微風下での着衣とヌードとの熱抵抗の差, すなわち着衣による熱遮断効果 (ΔRw) は, 無風下でのそれ (ΔR) と値がほとんど変らず, むしろ増加していることがわかった.
    (2) 通気性の大なる布の着衣は風が着衣の内外で複雑な熱流動をおこしRTWを低下する.通気性のない着衣は, 着衣内に停滞する空気を保つ部位ではRTWを低下しないが, 着衣に開口部, すき間があれば風が侵入し, 低下する.
    (3) 平均的にみると, 風が当る方向は着衣の前方と後方で差はほとんどない.また, ワンピースでベルトのある場合はない場合よりRTW小さくなる.微風下での着衣の熱抵抗の減少は, おおよそ20~25%であった.
  • 島崎 恒蔵, 中野 喜久子
    1981 年 22 巻 2 号 p. 72-79
    発行日: 1981/02/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究は, 1本針本縫差動送りミシンを用いて編物を伸ばし縫したときの縫目の伸長性およびそれと関連する事柄について特に差動送り条件との関係を主として研究したものである.結果をまとめると次のようになる.
    1) 縫目の伸長性は, 用いる縫糸はもちろん, 差動比とともに押え金圧力の影響が大きい.
    2) 本縫の縫目では, 糸締り率が100%の場合, 布地, 縫糸が同一なら縫目の破断に至るまでの伸長率は, 縫目の単位長さあたりの上糸または下糸の使用糸量と直線的な関係が成り立った.糸締り率が100%からはずれるときには上糸, 下糸のうち短い方の使用糸量をとると上記の直線上にほぼ乗ることがわかった.
    3) 縫製後の縫目のピッチは, 副送り部における布のみかけの移動量 (すべり量) を把握することにより推定することができた.
    4) 縫製中の主送りと副送り間の布の最大伸長率を写真撮影により測定し, 実験式としてまとめた.これにより糸引き締あ時の縫目ピッチを推定することができた.
    5) 縫目が送り歯 (主送り, 副送り) により最大伸長したときの縫目のピッチから縫糸使用量を計算し, 上記の2) の関係を用いて縫目の伸長率の推定をした.推定値は実測値と大体一致するが, 主送り量が小さい場合は糸の引締めによる布厚さ減少の影響があらわれるため, 推定値はかなり大きあになった.
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