乳児服が小さいという苦情と, それらが躯幹部では窮屈であるのに袖・股下が余るという現状に注目し, 乳児の身体計測及び市販乳児服の寸法測定を行ない次の結果を得た.
1) 乳児の胴縦囲を計測した結果, おむつによる胴縦囲の増加は平均10cm程度であった.
2) 市販の乳児服は, 各部の寸法は互いにほぼ正の相関がある.しかし表示サイズの大小とは一致しない.
3) 一部の製品に表示の対象サイズの裸の寸法より小さいものがあり, 特に胴縦囲においてみられた.
4) 今回の試料の乳児服では, 平均的な乳児がおむつを着用した状態では胴縦囲が極端に不足し, 必然的に胸囲, 袖丈, 股下が余ることがわかった.
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