繊維製品消費科学
Online ISSN : 1884-6599
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25 巻, 12 号
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  • 原田 隆司, 土田 和義
    1984 年 25 巻 12 号 p. 615-621
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 柳 許子
    1984 年 25 巻 12 号 p. 631-634
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    1.着用, 洗濯と繰り返し回数による収縮率の変化は, 丈, 幅方向で異なり, 両方向には関連した変化がみられる.丈方向の部位は着用, 洗濯により収縮し, 収縮率は10回前後まで増加しその後低下するが, f部位は異なる.幅方向は部位差が著しいが, 平均では着用により伸び洗濯により収縮し, 収縮率は5回前後から低下し, B, Cでは洗濯で回復せぬ伸びがしだいに累積する.身頃内部も着用, 洗濯により同様な変化を示すが, 収縮率は高く, 面積収縮率は2回までの増加が著しく, 20回以後の変化は3試料においてみられない.部位, 身頃内部, 丈, 幅方向における着用過程の変化が, 洗濯後の収縮率, 形態変化へ影響している.
    2.33回後の形態変化値は, 身頃一周のウェール数との関係が明らかで, B, Cで大きい.B, Cはこのウェール数が少なく, 関連してBは幅が狭く, Cはウェール密度が低いが, これらが伸長回復率, さらに形態変化に影響していると考えられる.
    3.厚さは洗濯, 着用により増減し, 4~6回で最も厚くその後低下するが, 62回後も使用前より厚く, 編目数も増加している.62回後の顕著な変化の位置では, B, Cの厚さは使用前以下, Cの編目数は使用前と同程度を示す.試料重量は, 乾燥過程で脱落した繊維 (25回までに試料重量の0.81%) を含み, 62回で6.5%減量する.
  • (第2報) ―試作カバーオールの着用性能と洗たくによる性能変化―
    諸岡 晴美, 丹羽 雅子
    1984 年 25 巻 12 号 p. 635-641
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    前報で指摘された市販乳児用カバーオールの問題点を改良した4種のカバーオールを試作し, その着用性能および洗たくによる性能変化を検討した.試作カバーオール1型では編布方向を従来とは逆に使用, II型では膝部と棺部を改良, III型は編布方向を1型と同様とし, 膝部, 福部を改良, IV型は編布方向, 膝, 肘, 棺部を改良している.結果を次に示す.
    1) ポリエステル交編布は伸び抵抗が大きく, 洗たくによる形態変化が小さいため, I型さらにはIV型カバーオールが望ましい.
    2) ナイロン交編布および綿編布の1型は洗たくによる形態変化が大きく不適当であり, 肘, 膝, 棺部のみIV型によることの有用性が示唆された.
    3) 洗たくによる素材の物性変化は身体拘束を強める方向に作用し, ナイロン交編布, 綿編布でこの傾向が強い.
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