繊維製品消費科学
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26 巻, 3 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • ―被服のゆとり量と快適性―
    山名 信子, 枡田 庸
    1985 年 26 巻 3 号 p. 107-111
    発行日: 1985/03/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 川上 博, 横山 早美
    1985 年 26 巻 3 号 p. 112-117
    発行日: 1985/03/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 土井 千鶴子, 佐藤 哲也, 脇田 登美司
    1985 年 26 巻 3 号 p. 118-102
    発行日: 1985/03/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    ミシン糸は縫製時の摩擦を少なくし, 可縫性を高めるため, 一般に油剤処理が行われる.油剤は糸の摩擦係数を下げる一方, その屈折率の違いによって色の変動を起こす場合が考えられる.本研究では未油剤処理および油剤処理したポリエステルフィラメントミシン糸とこれらの市販品について石けん洗浄およびドライクリーニングした場合の色彩変動について検討した.この結果, 油剤処理ミシン糸は石けん洗浄では色彩の変動は認められなかったが, ドライクリーニングした場合は見かけの表面濃度が低下した.一方, 市販品の石けん洗浄およびドライクリーニングによる色彩変動はメーカーによって違いが認められた.糸に染着された染料は洗浄によってほとんど脱落しないことが確認されたので, 洗浄によるミシン糸の色彩変動は油剤によるものと思われる.油剤の選定にあたっては摩擦係数が低下し, 色彩変動を起こさないものが理想的であると考えられる.
  • (第3報) ―プロテアーゼの基質特異性ならびに活性が洗浄に及ぼす影響―
    所 康子, 皆川 基
    1985 年 26 巻 3 号 p. 123-129
    発行日: 1985/03/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究は, 血液たん白質汚れの洗浄に動物および微生物を起源とする細胞外酵素を応用するための基礎研究として, プロテアーゼの基質特異性ならびに洗浄液中のプロテアーゼ活性が血液 (全血, 脱繊維素血, 血漿および血清) 汚染布のたん白質汚れの除去に及ぼす影響について検討した.
    その結果, 繊維基質上で凝血して血清を分離する血液汚れは, 一般の水溶性たん白質汚れに比し, 変性を伴う経時変化を受けやすく, また繊維基質上で薄層化するため水に対する溶解・分散性の低下が大きくなり, 繊維から除去しにくくなるが, Bacillus subtilsin var.を生産菌とする基質特異性の広いアルカリ性細菌プロテアーゼ, Aspergillus oryzaeを生産菌とするゼラチンの粘度低下力の大きい中性およびアルカリ性糸状菌プロテアーゼ, などのendopeptidase作用力の強いプロテアーゼは, 血液汚れの洗浄性を著しく高め, 特に水に対する溶解・分散性の低い血清汚れでは, 25PU/ml以上のプロテアーゼ活性で洗浄率を50~65%増大させることが明らかとなった.
    また, 全血ならびに血漿汚れに含まれるフィブリノーゲンは, 汚れの水に対する溶解・分散性の低下に関連し, 一般に洗浄率を大きく低下させる.
  • 知野 光伸, 赤坂 長吉, 浅沢 英夫, 鈴木 惠
    1985 年 26 巻 3 号 p. 130-136
    発行日: 1985/03/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    タオル製品のパイル引抜き強さについて, パイル引抜き強さと洗濯回数との関係を実験的に明確にし, 両者の関係よりタオルの大きな欠点であるパイル抜けの改善を目的とした.
    その結果, 次に示すごとき結論を得た.
    (1) パイル引抜き強さは洗濯回数が増えるにつれ増加し, 約40回の洗濯で最大値となり, それ以上の洗濯ではパイル糸が細くなってパイル引抜き強さは漸減した.
    (2) 洗濯を重ねるにつれパイルのねじれが増加し, 水道水の乾燥で繊維相互が付着して, タオル製品はしだいに硬くなった.
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