繊維製品消費科学
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28 巻, 6 号
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  • 安田 武
    1987 年 28 巻 6 号 p. 214-218
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 永山 升三, 西尾 宏
    1987 年 28 巻 6 号 p. 219-226
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 赤井 智幸, 奥野 睦夫
    1987 年 28 巻 6 号 p. 231-237
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    実際の衣服の重ね着状態で生じる (高湿な衣服間空間―衣服―低湿な衣服間空間) を想定し, このような系における過渡状態での広義の布の透湿を調べることを目的として, まず装置を試作した.この装置はそれぞれ一定の初期水蒸気密度をもった高湿部と低湿部より成り, その間に挿入された試料を介しての水分移動によって生じる両部の水蒸気密度の変化から, 過渡状態での布の透湿を試料両側での見掛けの透湿抵抗として評価するものである.そして数種の平織綿布及びポリエステル布について測定検討を行った.
    (1) この装置を用いて過渡状態での透湿を試料両側での見掛けの透湿抵抗として評価できる.
    (2) 得られた見掛けの透湿抵抗と布の各特性値との関係は, 綿布とポリエステル布とではその傾向が異なる.これは吸湿の寄与の違いによるものと考えられる.
    (3) 綿布の場合, 過渡状態での見掛けの透湿抵抗はその水分履歴に影響されるが, ポリエステル布の場合ほとんど影響を受けない.
  • (第4報) ―学童に対する薄着指導の成果―
    奥窪 朝子
    1987 年 28 巻 6 号 p. 238-244
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2010/12/10
    ジャーナル フリー
    本報は, 個人要因 (着衣量を支配する) のプロフィルを修正することにより快適で健康的着衣習慣の形成が可能であろうとした既報での推論を, 薄着奨励小学校における児童についての追究に基づいて, 実証しようとした.
    秋と冬, フィールド調査によって得た大阪府下の薄着奨励校 (G校) 4校からの学童630名および薄着非奨励校 (N校) 6校の学童877名のデータを解析に供した.
    1) G校学童の標準化着衣量は, 秋, 冬ともにN校学童のそれより有意に低く, それによって温熱的に快適であり得ていた.すなわち薄着指導によって, 温熱的に快適であるための着衣量を減少させ得ることが実証された.
    2) G校学童は, 着衣量を支配する個人要因に関して, 薄着を励行している者と類似したプロフィルを示しており, 健康上望ましいプロフィルが形成されていることが明らかにされた.
    3) G校学童の冬期におけるかぜ罹患率および病休率は, N校学童のそれらに比べて有意に低いことが明らかにされた.
  • (第2報) ―酸素系漂白剤の漂白による含金属染料染色物の劣化と変退色に対するN-アシルアミノ酸系界面活性剤の防止効果―
    今林 裕子, 吉川 清兵衛, 高橋 剛
    1987 年 28 巻 6 号 p. 245-250
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    アミノ酸系界面活性剤を酸素系漂白剤 (過炭酸ナトリウム, 過酸化水素) による繊維製品の漂白系に応用し, これが金属錯塩染料染色物の漂白による布の劣化と変退色防止にどの程度の効果がみられるかを検討した.
    使用した界面活性剤は, アミノ酸系のN-ステアロイル-L-グルタミン酸ジナトリウム (HS-21, 味の素中央研究所提供) および, 対照として通常アニオン系でよく用いられているドデシル硫酸ナトリウム (SDS) の2種類とした.
    漂白過程では, 金属原子 (本実験では銅) が触媒となり, 漂白剤の分解速度が著しく促進され, これが繊維製品の劣化と変退色の原因になると考えられたが, 漂白系に上記のHS-21を添加しておくと, これらの変化が抑制され, 界面活性剤無添加の場合は, もちろん, SDS添加の場合に比べても, これらの変化の抑制に対して, きわめて有効であることがわかった.
    このような実験結果から, HS-21は, 繊維上の染料に配位している金属と相互作用し, 触媒活性の金属を封鎖したものと推定した.
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