繊維製品消費科学
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3 巻, 5 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 小林 恵之助
    1962 年 3 巻 5 号 p. 245-248
    発行日: 1962/09/10
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 岡村 勲
    1962 年 3 巻 5 号 p. 249-252
    発行日: 1962/09/10
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 水梨 サワ子
    1962 年 3 巻 5 号 p. 253-255
    発行日: 1962/09/10
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 牧島 邦夫, 池田 佐喜男, 安藤 昭三
    1962 年 3 巻 5 号 p. 256-263
    発行日: 1962/09/10
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    布を同種または異種の物体と摩擦すると, 毛羽が表面に生じもつれてピルになる.ピルは摩擦によって脱落する.本報ではアクリル系, 羊毛, 綿および混紡品のセーター, メリヤス肌着を用い, ARTおよび着用により, ピルの発生から脱落までを検討した.
    1.繊維の種類によってピルの発生から脱落までの速度が異なる.また発生するピルの大きさに差異がある.
    2.混紡品について発生したピルは摩擦回数が増えるとピル構成の繊維分布に変化が生ずる場合がある.
    3.着用により生じたピルは異種繊維の飛び込みによる場合が多い.異種繊維とからんだピルは, 単一繊維のピルより強固である.
    4.ピル生成の一要素となる繊維のからむ性質は, 予備実験の結果単一繊維の集団よりその繊維が異種繊維と隣接した場合のほうがひどく, 単繊維のまるまり方が小さいコイル状になる.
  • 南日 朋子, 金集 悦子, 中谷 能子
    1962 年 3 巻 5 号 p. 264-268
    発行日: 1962/09/10
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    不織布による芯地はすでに一般に知られることであるが, 最近縫製の簡便化を目的として接着剤を塗布した不織布が販売されるようになった.これら製品のうち接着Vilene W, Lを消費科学的に実験を行なった結果,
    (1) 収縮はほとんどみられないから, 表面材料は接着される以前に充分な収縮が望ましい.
    (2) 接着時のアイロン温度は綿には115°~120℃, 毛には150°~160℃が好ましく, アセテートにはVileneの許容温度170°~180℃内にても好ましくない.
    (3) 伸縮性に欠けるため, 立体的なふくらみに接着するには熟練を必要とするが縫製時間, 用量の上で経済的に行なえるため既製服の使用に適する.
  • 菅野 留吉
    1962 年 3 巻 5 号 p. 279-282
    発行日: 1962/09/10
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    織物のプリーツ保持性は, スカートおよびプリーツ加工品の着用において最も大事な性能である.プリーツ保持性の測定方法についてはいまだに報文が少ない.そこで, これを測定する方法を考察し, 合成繊維織物について実際にプリーツ性を測定した結果を示す.
  • 苧阪 良二
    1962 年 3 巻 5 号 p. 279a-283
    発行日: 1962/09/10
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 消費者のための商品テストの手法を調べる
    風間 健, 安井 康二, 豊田 錦, 百永 郁子, 亀井 博子
    1962 年 3 巻 5 号 p. 284-290
    発行日: 1962/09/10
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    テストの本題の前に, 試料・テストの方法・テストの結果等を要約して読者に示しております.冒頭に結論を出すのは, 読者に強烈な印象を与える手段であり, 全体の理解に便利な方法ですが, また終りまで読み続ける根気のないなまけ者の読者にもありがたいことです.
    a.テストの試料と方針との要約
    CUはどんなものをテストの対象 (試料) にしたのでしょうか.詳しくは§4で述べるとして, ここでは要約の部に現われた概略を調べてみることにします.これを一覧表にすると, 上のようになります.最も中心に近い部分はその試料を採り上げた理由で (黒く塗られた部分は, 原文に記載がありませんでした) , つぎの円は試料の説明です.また16のレポートのうち, この表に現われていないものには, 予備知識としての試料の話は出て来ませんでした.
    さて前節のように商品の問題点が明らかになると, この問題点を解決するためにテストの方針を立て, その方針に沿って試験方法を決める段階になります.この部分を要約し, 最初にテストの概念を読者の頭に入れておきます.
    〈電気毛布〉この研究の目的を, 毛布の総合品質の検討に置かず, 性能と安全性の研究に限った.安全性すなわち燃えやすさを左右するのは原料である.とくに焼けぽっくりやマッチに接したときに, 焔が移るかどうかを調べることが最も重要である.
    b.結果の要約
    わたくし達消費者が買物をする場合に最も知りたいことは, 沢山の品物の中からどれを買えば一番得か, また新製品は果して良いものなのだろうか, ということです.この最も身近な問に対して, コンシューマーレポーツは, 実際にそくした分りやすい答を出しています.すなわち
    〈W-Wブラウス〉CUは数種類の布を試験した.そしてデークロン (ポリエステル系) と綿の混紡品のみを推奨品とした.
    のように, まず「買うならこれをお奨めします」という推奨品をはっきり指摘しています.
    また推奨品をあげるとともに
    〈W-Wブラウス〉値段は品質を確実に示すものでないことがわかった.
    〈レインコート〉例の通り, 値段と品質には合理的な関係が無かった.
    というように, 高価であれば良いだろう, 安ければ悪かろうではなく, 比較的安くて良いものもあり, このお買得品を選ぶのが賢明である, と買物上手のコツを懇切丁寧に述べています.これに関連して
    〈洗たく機〉デラックス型に高いお金を支払うことによって, どの程度の性能のよさ, 便利さを得るのだろうか.また安い普及型を買うとどんな点を我慢しなければならないのだろうか.
    と疑問をなげかけ, 試験した結果
    〈洗たく機〉同一メーカーのデラックス型と普及型との間に性能の差は余り見られなかった.
    のように, 値段と品質の間に矛盾のあることを認識させようとする努力が見られます.
    つぎに「条件つきでお奨めします」というものがあります.たとえば
    〈W-Wワイシャツ〉今度試験されたW-Wワイシャツは, 洗った後軽くアイロンがけする必要がある.普通の綿ワイシャツよりもアイロンがけは簡単だが, どれも本当のW-Wワイシャツとはいえない.そして, もし洗たく屋に出すのならW-Wワイシャツを買う必要は無い.
    〈電気毛布〉試験されたすべての毛布については, その配線の安全性にいささかの危惧を抱くことも無い.しかし手放しで推奨もできない.すなわち第一にレーヨンが多量に混紡されている毛布は燃えやすい.第2に何かのはずみに接続部の電流がきている端子にさわるかも知れない危険がある.
    など, 考慮するべき点を示し,
    〈電気毛布〉この危険を防止するには, 第1に常に注意して, 火を近づけたり, 端子にさわらぬようにすること, 第2は積極的に, 毛布に綿のカバーを掛けたり, 電気の接続部をテープで巻いてしまうこと.というように, その対策を親切に教えています.
    〈シーツ〉マットレスカバーは最初の長さや洗った時の縮み方がまちまちだから, もしカバーがマットレスに合わなければ返品できるという場合のみ買うようにするのがいいだろう.
    と, 買物する場合の細かい点まで適切な注意を与えています.
    最後に「お奨めできません」というもの, 特に災害の危険や人命にかかわるようなものには,
    〈旅行用アイロン〉旅行用アイロンはアスベストおよび火災保険証書と一緒に包装されねばならない.またこれまで焼きこがしてきた分量だけのいろいろな織物の小片をモクメンの代りにつめればいいだろう.
    のように, 単に否定するだけでなく, 痛烈な皮肉をあびせることによって, 強く一般の注意を引くよう試みています.
    以上のように, 各商品について, 推奨できるもの, 条件つきで奨められるもの, 奨められないものを, 端的に示していること, 実際に買う者の気持になって大切な点はもちろん, こまごました点まで分りやすい指示や注意を与えていること,
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