繊維製品消費科学
Online ISSN : 1884-6599
Print ISSN : 0037-2072
ISSN-L : 0037-2072
31 巻, 10 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 高部 和子
    1990 年 31 巻 10 号 p. 448-453
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 辺見 昌弘, 吉岡 敏雄
    1990 年 31 巻 10 号 p. 454-458
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 心理学からみた感性
    八木 昭宏
    1990 年 31 巻 10 号 p. 459-463
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • ―衣服重量・枚数・寒暑感覚における比較―
    稲垣 和子, 山岸 雅子
    1990 年 31 巻 10 号 p. 471-480
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究は女子大学生着衣実態の推移を把握し, 健康衣服の在り方の追求を試みたものである.1986年6月~1987年5月と1968年6月~1969年5月の実態調査を比較し, 衣服重量, 枚数, 寒暑感覚について以下の結論を得た.
    1.衣服重量は全般に減少の傾向を示し, 下衣重量は特に顕著である.この20年間において, 女子大学生は, 衣服気候の調節にあたり, 主として上半身着用の衣服を中心に着脱を行ってきているのではないかと考えられる.
    2.衣服着用枚数は, 冬季を除いて減少の傾向を示す.上腕部着用枚数が夏季に増加するのは冷房の普及率の影響とみられ, 住環境の変化により衣服型の推移が認められる.同気温では着用枚数の減少傾向がみられる.
    3.寒暑感覚は, 1986年度のほうが温度の変化に対して鋭敏になっており, 夏季はより暑く, 冬季はより寒く感じる傾向が認められ, この20年間に女子大学生の耐暑及び耐寒能力が劣ってきているのではないかと推測される.
  • (第2報) ―1本針本縫ミシンの後進縫い時の可縫性に及ぼす撚移動の影響について―
    明石 淳子, 増田 敏男, 弓削 治
    1990 年 31 巻 10 号 p. 481-487
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    縫糸の種類の違いによる撚移動の影響を調べるため, 現在市販されている主な縫糸について, 1本針本縫ミシンで前進縫および後進縫を行い, それぞれ糸道上の糸の撚数と強度および可縫長を測定して比較した.また, 後進縫での可縫性の改善策について, ミシン針へ縫糸をS字状にまわして通す, 針取り付け角度の変更, およびS撚の縫糸を使用して実験した結果, つぎのことがわかった.
    1) Z撚の縫糸を使用した後進縫では, 撚数残存率, 強度残存率, 可縫長の結果を総合して適性をみると, フィラメント系縫糸<スパン系縫糸<コアスパン縫糸の順となった.
    2) Z撚の縫糸を使用した後進縫での糸切れは, ループの糸割れのところにかまの剣先が入って糸切れになる場合もみられた.
    3) ミシン針に縫糸をS字状にまわして通すことにより撚移動を減少させ可縫長を増加させることができた.
    4) 撚数の変化により, ミシン針にできる縫糸のループ面が傾く.そこで, このループ面がかまの剣先の方向と直角になるようにミシン針の取り付け角度を変えることにより, 可縫長を増加させることができた.
    5) ミシン針の取り付け角度を変え, さらにS字状にまわして通すことにより, 連続後進縫での可縫長を著しく増加させることができた.
    6) 連続後進縫にはS撚の縫糸が適している.これはS撚の縫糸が, 針のEdgeと縫糸との交叉において, Edge Effectの影響を受けにくい撚角度をもつことによる.
  • 神山 進, 高木 修
    1990 年 31 巻 10 号 p. 488-496
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    人々の主観に基づく危険性の評価のことをリスク知覚と呼び, また主観に基づく利益・恩恵の評価のことをベネフィット知覚と呼ぶ.本研究では, 特に流行に敏感な商品の購入時に知覚されるベネフィットやリスク (すなわち‘知覚されたファッション・ベネフィット’や‘知覚されたファッション・リスク’) について, それらの内容や両者の関連性などが, 衣服の購入事態を通して検討された.得られた結果は, 次のごとくであった.
    1) 購入衣服に対して消費者が期待する利益・恩恵の中で, 特に顕著なものは, 値段が手頃・似合っている・他の服と組合せやすい・着こなしやすい, などであった.2) ‘知覚されたファッション・ベネフィット’は, 「品質・性能期待」, 「流行性・他者承認期待」, 「似合い・着こなし期待」, 「自己の顕示・解放期待」から構成された.3) ‘知覚されたファッション・リスク’は, 「品質・性能懸念」, 「服装規範からの逸脱懸念」, 「流行性懸念」, 「自己顕示懸念」, 「似合い・着こなし懸念」から構成された.4) ‘知覚されたファッション・ベネフィット’と‘知覚されたファッション・リスク’との間には, 正の関連性が認められた.しかしベネフィットとリスクのそれぞれの成分の間には, 相互に効果を打ち消し合うように作用するものもあった.特に, 「服装規範からの逸脱懸念」と「自己の顕示・解放期待」との間の負の関係は顕著であった.5) ‘知覚されたファッション・ベネフィット’と‘知覚されたファッション・リスク’との間の心理的取引の様式に基づいて, 被調査者が4群に分割された.すなわち「自己顕示型」, 「精力消費型」, 「機能尊重型」, 「規範固執型」, である.6) 以上4つの被調査者群のそれぞれを, 性別と社会心理学的特性によって特徴づけることが出来た.
feedback
Top