繊維製品消費科学
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32 巻, 7 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 杉本 徹雄, 小嶋 外弘, 永野 光朗
    1991 年 32 巻 7 号 p. 280-285
    発行日: 1991/07/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • ―ハイパーメディア―
    大村 皓一
    1991 年 32 巻 7 号 p. 286-291
    発行日: 1991/07/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 和気 典二
    1991 年 32 巻 7 号 p. 292-300
    発行日: 1991/07/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • ―東海地方―
    竹下 弓子, 辻 啓子, 林 豊子, 山田 令子
    1991 年 32 巻 7 号 p. 303-309
    発行日: 1991/07/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    繊維製品の通信販売利用の実態と40~50代の主婦の通信販売に対する意識について調査を行い, 検討した結果は次のように要約される.
    4-1通信販売を利用したことのある人は67.7%であるが, 「よく利用する」人は3.1%と少ない.また, 通信販売の利用者, 未利用者と基本属性の関係をみるためにクロス集計を行ったが, x2検定による有意は認められなかった.
    4-2通信販売で購入した品目は被服類が49.7%と最も多く, 次いで家具類14.2%, アクセサリー・貴金属類11.5%, 寝具類11.3%, 家電用品類10.3%の順であった.
    4-3購入のための情報源は全体では「通信販売用カタログ」が42.6%と最も多く, 次いで「折り込み広告・ちらし」が25.7%, 「テレビショッピング」
    が17.0%で, 購入品目によって情報源は異なる傾向にあった.繊維製品でも被服類は「通信販売用カタログ」が67.5%, 寝具類は「テレビショッピング」が30.5%と最も多く, 両者間に相違が認められた.
    4-4繊維製品全体の購入は13歳以上の女子用衣料が83.5%, 13歳以上の男子用衣料が15.6%, 子供用衣料 (4~12歳の男女) が0.9%で, 0~3歳用衣料は皆無であった.品名は靴下類, 下着類, ねまき類, トレーナー・Tシャツ類等, 試着を必要とせず, 比較的安価なものが購入されている.
    4-5購入した者の期待度は, 「期待どおり」が57.2%であった.「期待どおりでない」, 「良いものも悪いものもあった」と回答した者の期待はずれの内容は, 品質38.0%, サイズ21.0%, 色・柄16.7%であった.また, 期待どおりでなかった者の返品・交換の有無については, 「しない」が74.5%と高率であった.
    4-6利用者の動機は, 「価格が手頃である」が25.7%, 「自宅まで届く」が17.6%, 「自分の好みの商品がある」が16.5%, 「自宅でゆっくり選択できる」が10.2%で, 今後の利用については「おおいに利用したい」は36.2%であった.
    4-7通信販売に対する意識は, イメージプロフィールから利用者, 未利用者ともに「通信販売のカタログを見るのは楽しい」, 「実物を見て購入できないのは不安だ」, 「これからも通信販売は伸びていくと思う」の項目に「思う」の評価が高く, 「通信販売は高級志向である」, 「失敗してもあきらめられる程度の金額なら買う」は「思う」の評価が低い.また, 購入に関する項目は利用者と未利用者の評価の差異が大である.
    因子分析の結果7因子が抽出されたが, それぞれ「便利・楽しみ」の因子, 「不安」の因子, 「高級・ファッション性」の因子, 「情報」の因子, 「あきらめ」の因子, 「支拂い」の因子, 「個性」の因子と解釈した.
    最後に, 本調査にご協力くださいました皆様に感謝の意を表します.
  • ―スタイルイメージ表現に関する予測のシミュレーション―
    川崎 健太郎, 河本 直樹
    1991 年 32 巻 7 号 p. 310-316
    発行日: 1991/07/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    前報で報じた新聞における流行の記述情報に関する用語の出現頻度分析の手法を用いて, 流行予測のシミュレーションを試みた.それは最近の88FW, 89SSの2シーズンについて, 各シーズンの数ケ月前に報じられた流行予想記事と, シーズン到来後の市場の実態記事について, それらの記事中に使われた各々のイメージ表現用語の出現率相互の関連性を比べる方法である.その結果, 次のような考え方に基づいて流行予報を検討し修正すれば, より実態と相関の高い予測情報となることがわかった.
    1) 新聞に掲載される流行予報は全体的に見れば次シーズンの実態をかなりよく予知している.しかし, 過去の実態傾向も大きく次シーズンに影響を与えており, 信頼性を高めるために予報値の一部を過去の傾向によって補正する必要がある.
    2) 予報で毎シーズン出現率ランキングの上位にあって, 大きな比率を占めている定常表現用語では, そのいくつかを予報値の代わりに, 過去数シーズンの出現頻度平均値を, 用いることによって, よい結果が得られた.
    3) シーズンごとに出現率が大きく変動し, また新しい言葉と入れ代わる変動表現用語では, 過去数シーズンの出現頻度平均値は全く参考にならない.この用語グループに属する用語については, 最近3シーズンのトレンドを次シーズンに外挿する方が, 実態とよりよい相関のある結果が得られた.
  • ―加熱に伴う構造変化と熱分析各所見との関連性―
    山角 美恵子, 中西 茂子
    1991 年 32 巻 7 号 p. 317-323
    発行日: 1991/07/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は樹脂加工セルロースの熱処理に伴う分子構造の変化と熱分析の所見すなわち熱分析開始温度, 減量挙動, 吸発熱挙動さらにみかけのEaとの比較対応を試みることにある.
    M系, U系, G系3種の樹脂に対して基質セルロースとして綿とレーヨンを用いて処理し, それらの樹脂処理セルロースを10℃/minの昇温速度で熱処理し, それらが加熱に伴って示すIRスペクトルの特性吸収の変化により構造変化を推定した.すなわち, 各試料共通の変化としてカルボニル基の特性吸収である1700cm-1~1720cm-1, 各樹脂の特性吸収としてM系では1560cm-1, U系では1540cm-1, G系では1700~1720cm-1における吸収と, 骨格構造の吸収である2900cm-1におけるC-Hの伸縮振動との比を構造変化の尺度とし, 加熱に伴うそれらの比の値の変化を検討した.その結果, 樹脂の種類および同じG系樹脂においても基質レーヨン・綿との違いにより, それぞれ特徴のある違いを示した.すなわち, M系, U系樹脂の構造に由来する1560cm-1と1540cm-1の特性吸収強度比は加熱に伴って減少した.一方すべての加工試料において, 加熱に伴うカルボニル基の増加と骨格構造を代表する2900cm-1の特性吸収の減少により1700cm-1の強度比は増大した.これら強度比の変化を熱分析の結果と比較した結果, 熱分解開始温度, 減量挙動, 吸発熱挙動, みかけの活性化エネルギーと極めてよく対応し, これらの挙動が加熱に伴う物質のカルボニル基の出現と増加および2900cm-1の吸収の減少に表現される構造変化に反映することが示された.またG系樹脂加工布の場合, 綿セルロースでは樹脂モノマーとセルロース分子間の化学的結合により構造が安定化して綿セルロース自身に大きく支配されるが, レーヨンの場合は樹脂, 繊維間の相互作用がないことが1700cm-1の強度比の変化によって示された.
  • 1991 年 32 巻 7 号 p. 328
    発行日: 1991年
    公開日: 2010/09/30
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