繊維製品消費科学
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33 巻, 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 下河内 稔
    1992 年 33 巻 4 号 p. 169-176
    発行日: 1992/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • ―繍い込まれた庶民の信仰―
    青木 淳
    1992 年 33 巻 4 号 p. 177-183
    発行日: 1992/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 加賀山 茂
    1992 年 33 巻 4 号 p. 184-190
    発行日: 1992/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 酒井 清子, 間瀬 清美, 菅井 清美, 中島 利誠
    1992 年 33 巻 4 号 p. 196-198
    発行日: 1992/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 辻 啓子
    1992 年 33 巻 4 号 p. 199-205
    発行日: 1992/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    一般家庭で生活している高齢者に着用されている寝衣について調査した結果は, 次のように要約される.
    4-1調査対象者の属性は, 年齢は男子は70歳以上が98.3%, 女子は65~79歳までが91%を占めた.住んでいる場所は愛知県, 岐阜県, 三重県で90%に近い.家族構成は男女に差がみられ, 「夫婦で子供夫婦と同居」が男子は80.4%, 女子は64.4%である.健康状態は男女ともに約75%が良好であり, 一日の睡眠時間は男女ともに8~9時間が最も多い.4-2寝るときに寝衣に着替えるか否かは, 男女ともに87%以上が着替えている.着用されている寝衣の種類は, 男子は寒暖ともにパジャマと和服式ねまきが半々である.女子は和服式ねまきが寒暖ともに50%を超え, 次いでパジャマが30%台, ネグリジェが10%台で, 和服式ねまきの着用率が男子より高い.また, 和服式ねまきは70歳以上に着用率が高い.
    4-3和服式ねまきは一部式が大部分で, 材料は暖期はガーゼ地と木綿地, 繊維組成は綿100%が多い.寒期はネル地が多く, 繊維組成は綿100%以外に綿やウールと化繊の混紡もみられる.
    4-4パジャマは, 男子は, えりは「あり」, そで口, ズボンの裾は「開いたまま」, 留具はボタン, ズボンのウエストはゴム, 材料は暖期は織布で綿100%が多いが, 寒期は編布で混紡も着用されている.柄はストライプ, 無地が多い.女子が男子と異なる点は, そで口をゴムやひもで絞るものが, 柄に「その他」が多いことである.
    4-5着用感については, 和服式ねまきは「着脱しやすい」, 「ゆったりしている」が高率で, 動きにくく, 洗濯しにくいと答えている.パジャマは「着脱しやすい」, 「動きやすい」, 「あたたかい」, 「肌ざわりがよい」, 「洗濯しやすい」が50%前後の出現率を示している.
    4-6寝衣を購入する人, 整理する人は, 男子では「家族」に負うところが大きいが, 女子の50%は「本人」である.購入場所は「小売店」と「スーパー」が多い.
    最後に, 調査にご協力くださいました本学学生のご父兄の皆様に感謝します.
  • 川西 定子, 天野 敏彦, 弓削 治, 堀野 恒雄
    1992 年 33 巻 4 号 p. 206-213
    発行日: 1992/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    従来実験式として示されていた時間tとミシン針温度Tの関係を, 針に流入する熱量Qと放熱に関係する定数kを用いて理論的に検討し
    T-Tr=Q/ (mCpkλ) {1-exp (-kt) }
    を得た.ここでTrは室温, m, Cp, λは各々針の質量, 比熱, 駆動の周期である.この式を用いて空縫い時のミシン針温度の変化挙動を解析した.針温度はミシン針に取り付けた熱電対を用いて測定し, 試料 (布, フィルム) , 針番手, 駆動速度を変化させて実験した.上式のパラメータQ, kは実測したミシン針の温度上昇曲線に計算値が合致するように決め, 非常に高い相関係数を得ることができた.
    ミシン針に流入する熱量は貫通, 引抜き力曲線から求めた力学的仕事からも推定できる.上式を用いて計算した流入熱による温度上昇Q/ (mCp) は力学的仕事から予想される値より小さくなる.また, 定数kは試料なしの冷却実験で得た値より大きくなる傾向を示した.これは貫通, 引抜き力曲線が針の温度によって変化したり, 力学的仕事がすべて針温度上昇に寄与しないこと, 針から試料への放熱も無視できないことを意味する.このように上式のパラメータQ, kはミシン針へ流入する正味の熱量, 放熱を記述する上で有効であることがわかった.
  • ―ポリエステル布 (繊維集合体) 内部からの再起泡作用が個体及び液体脂肪酸汚れの洗浄性におよぼす影響―
    大矢 勝, 皆川 基
    1992 年 33 巻 4 号 p. 214-219
    発行日: 1992/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    汚れとしてパルミチン酸, オレイン酸の2種の脂肪酸を, 基質としてポリエステルモスリン, ポリエステルタフタの2種の布を, 界面活性剤としてSDSを用い, 繊維集合体内部からの再起泡作用が油性汚れの洗浄性に及ぼす影響について検討した.指標としては基本的化学反応速度式を応用した初期洗浄速度を用いた.布に対する汚れ付着量が増すと一般に洗浄率を基準にした初期洗浄速度は低下するが, 除去量を基準にした初期洗浄速度はほぼ同一水準の値を示す.オレイン酸の初期洗浄速度 (除去量基準) はパルミチン酸の約20倍の値を示す.パルミチン酸, オレイン酸ともに泡沫洗浄が浸せき洗浄の2~3倍の初期洗浄速度 (除去量基準) を示す.これは液体状脂肪酸であるオレイン酸も可溶化によって除去されることを示す.
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