繊維製品消費科学
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33 巻, 5 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 野元 菊雄
    1992 年 33 巻 5 号 p. 225-230
    発行日: 1992/05/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 浦畑 俊博
    1992 年 33 巻 5 号 p. 231-237
    発行日: 1992/05/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 佐貫 正也
    1992 年 33 巻 5 号 p. 242-247
    発行日: 1992/05/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    以上述べたように, 普通撚の織物では, 浸漬時の織物収縮力を測定することによって, 持続収縮率はある程度予測可能であることがわかった.現在までの所, 持続収縮についての迅速試験での予測は成功していないとされているが, 本研究はその解明の一助となると思われる.
  • 成 秀光, 李 松子
    1992 年 33 巻 5 号 p. 248-253
    発行日: 1992/05/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    韓国9大都市の主婦2295名を対象として, ふとんの実態調査を実施し, これを日本の全国調査と比較検討した.
    ふとん購入時は通気性, 吸湿性, 保温性など本来製品がもつ機能性を重視したが, 現在使っている ふとんに対する不満点は保温性, 通気性, 吸湿性, 圧縮性, 重量などがもっとも多かった.
    その上, 現在は伝統的な綿ふとんを中心として睡眠生活をしているが, 将来には絹, 羊毛, 羽毛ふとんの購入を多くの人々が希望している.
    また, 消費者の睡眠生活は当分は韓式であるが段々若い世代を中心として洋式化とともに個性化, 多様化が進行している.一方, ふとんに対する重視点, 不満点および若い世代の寝具に対する認識は韓日両国とも似ている傾向が現われていた.
  • 井上 真理, 鋤柄 佐千子, 丹羽 雅子
    1992 年 33 巻 5 号 p. 254-260
    発行日: 1992/05/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    リニアライジング法を適用して, 着用時の布の二軸伸長ひずみから布張力を求め, これと人体部位の曲率とから被服圧を予測計算する方法を提案する.人体部位を円筒形あるいはダブルカーバチャー状と仮定すると, それを覆う布の着用時の変形は二軸伸長変形である.リニアライジング法とは, ひずみを適当な線形変換によって互いに比例関係が得られるような新しい変数に変換した後, これに線形弾性理論を適用して材料パラメータ (定数) を求め, かつこの変数を用いて二軸伸長変形下の応力―ひずみ関係を導く方法である.
    本報ではパンティーホーズを例にその被服圧を予測計算し, 着用実験より得られた官能試験の結果と比較検討した.その結果, 官能評価結果と被服圧は高い相関を示し, 被服圧はリニアライジング法により予測可能であることが確認された.
  • 中西 茂子, Erick J.McIntyre
    1992 年 33 巻 5 号 p. 261-269
    発行日: 1992/05/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    ポリエステル繊維の難燃化に対するプロム (Br) とリン (P) の影響に関する一連の研究の一つとして, 今回はBrとPの化合物で処理したPET布の熱分析的観察に焦点をあて, 未加工布との関連においてBr, P両者併用の影響がPET繊維の熱分解の過程において熱分解挙動にどのように又どの程度反映するかを検討した.
    その結果は次のように要約される.
    ガラス転移点 (Tg) , 結晶化温度 (Tc) , 結晶化ポリマーの融点 (Tm2) はBrとPの含有量の増加に伴ってかなりの低下を示した.特に両者の相乗効果を示すものにはより大きな低下がみられた.このようなTg, Tc, Tm2とBrとPの含有量との関係をLOIの増加とBr, Pの含有量との関係と比較すると, Br, P, Br+Pの含有量が高ければ高い程, Tg, Tc, Tm2の低下は大きく又LOI値は増加するという傾向がいずれの試料にもみられた.
    さらにBrとPの添加は結晶化熱および結晶化ポリマーの融解熱にも影響を及ぼすことが示された.一方, TG曲線はPET繊維の熱分解挙動に対するBr, Pおよび両者併用の場合の影響に関する情報を与えた.すなわち, Brおよび/又はPの取り込みにより熱分解開始温度のかなりの低下がみとめられた.熱分解後に残留する「残さ」もBrとPの添加により増加し, 両者を併用した相乗効果を示すものではさらに増加を示した.
    結論として, 今回行った熱分析的観察の結果はPET繊維に対して化学的処理により付着させたBrとPの化合物は, 熱処理により十分PET分子間に取り込まれ, PETポリマーのガラス転移, 結晶化および結晶化ポリマーの融解に関与していることを示唆する.
    さらに, BrとPの相乗効果は, 熱分解挙動および熱的性質に反映している.
    上記の結果からPのみでなく気相においてラジカル封鎖剤としてよく知られているBrも固相においても働いてPET繊維の難燃化に寄与することが推察される.
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