繊維製品消費科学
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34 巻, 4 号
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  • 小野 啓
    1993 年 34 巻 4 号 p. 156-161
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • ―消費と輸出入動向―
    山崎 義一
    1993 年 34 巻 4 号 p. 162-167
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 百田 裕子, 間壁 治子, 三野 たまき, 上田 一夫
    1993 年 34 巻 4 号 p. 175-186
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    設計状態の異なる紳士用靴下を用いて足型モデル (剛体) と生体による衣服圧の測定を行った.更に, 生体において官能検査を行った.衣服圧と官能量との関係を検討し, 快適な紳士用靴下の設計条件を調べた.結果は次の通りである.
    1.ロゴム部と外果点, 踵点では足型モデルによる圧値の方が生体による圧値より高く計測された.このことより, 生体での圧の測定が重要であるといえる.
    2.生体による衣服圧は, ロゴム部で10.0mmHg前後の圧がちょうど良いと評価された.足首では5~10mmHgの圧がかかり, 動作に対する追従性の良いものがロゴムのずれも少なく, 履き心地が良いと評価された.
    3.足長の出来上がり寸法の小さい試料の足部の第1指では35.6mmHgの圧が測定され, 非常にきつくて不快であると評価された.足部の大きさが適度であり, 足指の動作を妨げない設計が重要であることがわかった.
  • (第1報) ―歩行モデルによる摩擦帯電性の検討―
    高月 智志子, 田村 照子
    1993 年 34 巻 4 号 p. 187-195
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    和服の帯電性は和服の快適性, 特にそのすそさばきに関わる要因の一つと考えられる.本報では, 和服の帯電性に影響を及ぼす要因, 例えば相対湿度, 着物やじゅばんの材質, それらの組み合わせ, および着物上での測定位置を, 我々の試作した歩行装置を用いて検討した.
    結果は極めて高い再現性を示し, 上述の4要因はすべて1%の危険率で統計的有意性を示した.和服の帯電性は, 低相対湿度下, 着物の裾上10cm, 左側で測定された場合が最も高く, このような条件下では, 絹の帯電電位が最大4.0kVという高い値を示した.一方制電加工のポリエステルは0.5kV以下の低い値を, また加工なしのポリエステルは, それらの中間, 最大2.5kVの値を示した.制電加工ポリエステルの着物またはじゅばんとの組み合わせ着装は組み合わせ相手の帯電電位を低下させる結果となった.
  • 村岡 雍一郎, 岡 真佐子, 辻井 正子, 山崎 隆, 曽根 健夫
    1993 年 34 巻 4 号 p. 196-202
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    ポリエチレンテレフタレート平織布を69, 72, 75%硫酸溶液中で90℃, 60分間処理した.FTIR-A TR法によれば処理後は脂肪族と芳香族スルフォン酸基の吸収ピークが生成した.処理による強度低下に伴い布の剛性がわずかに減少した.洗浄効率は44.0%から処理後64.5%まで向上した.汚染性は顕著に改善され, ランプブラック濃度1×10-2%では処理前後で汚染率が31.6%から8.0%まで低下した.繊維のゼータ電位は処理により-10.0mVから-20.0mV付近まで変化し, ランプブラックの電位-56.0mVとの差が減少した.このためマルチフィラメント糸を用いた試料布のような扁平な織物表面では, 処理による洗浄性, 汚染性の改善は静電気的斥力の増大も一因になると考えられる.しかし, 処理中の表面損傷の影響は静電気的効果より大きく, 凹部に沈着した汚れ粒子の離脱は通常の機械力では困難であった.この点に関して複雑な表面構造の織物との比較検討も行った.
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