布のドレープ性評価についてはこれまでにも多くの研究がされてきた.なかでも, Hamburgerのドレープ係数は測定の簡便性が大きな利点である.しかし, この係数にはドレープの形状に関する情報がほとんど含まれていない.今までに提案されている多くの形状係数も, ドレープ係数との相関性が非常に高いことがわかった.
この論文では, いろいろなドレープ形状をあらわすパラメータを検討し, 次のパラメータが形状を評価する目安となることを見出した.
α
2parameter=Σ (X
i-a)
2/N・a
ただし, X
iは投影図形と等しい面積をもつ円の周上で測ったi番目のノードの開き角, aはすべてのノードが均等とした時の角度, Nはノードの数である.
布のドレープ性を形状も含めて評価するためには, ドレープ係数とα
2パラメータのように, 少なくとも2つのパラメータを用いることが有効である.
抄録全体を表示