目的: 若い女性の衣料品の選択・購入行動の基本的な行動パターンを探るために, 主な外衣について品目別の購入予定と, 主な購入理由の調査を女子短大生 (I, II回生) について行った.それは, 彼女らのワードローブの殆どはそれぞれの着用目的や着用シーンに応じて選択・購入されている筈だから, 品目の種類と何故それを買うのかという購入理由は, 年代により時代の風潮 (流行) によって影響を受けて変わるに違いないからである.そこで, 昨年と今年, I回生とII回生の回答結果を比べ, 共通点と相違点を検討した.
結果: 昨年と今年, I, II回生間の購入予定者の比率や, 購入予定品目の多少などの差異をt検定によって検討したところ, I, II回生ともに年次間の有意な差異は認められなかったが, I, II回生の回答には微妙な差異のあることがわかった.また, 購入理由の回答を主成分分析によって検討した結果, 主としてI回生では手持ちのワードローブをより充実しようとして, II回生では新しい着こなしを求めて衣料品を購入していることがわかった.
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