化粧用スポンジの圧縮特性を, 従来布の圧縮特性評価に用いられてきた円板圧子の他に球圧子を用いて比較.検討をおこなった.その結果, 濡れたスポンジの圧縮では, 円板圧子とスポンジの間に付着がみられることより球圧子が有効であることがわかった.また球のスポンジへの押し込み過程において, Hertzの弾性接触理論が適用できることがわかった.その結果, 本実験の押し込み量の範囲では, 押し込み量が0.1mm以下というごく微小変形領域を除けば, 球の直径 (直径: 10, 16, 22mm) にかかわらず一定の弾性率を得ることができた.一方円板圧子の場合は, 圧子の直径, 押し込み量によって弾性率が異なるため注意が必要である.また圧縮特性の評価には圧縮レジリエンスも有効な指標であることを示した.
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