繊維製品消費科学
Online ISSN : 1884-6599
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38 巻, 11 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 酒居 淑子
    1997 年 38 巻 11 号 p. 605-610
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2010/09/30
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  • 竹内 功
    1997 年 38 巻 11 号 p. 611-617
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 北尾 和信
    1997 年 38 巻 11 号 p. 618-622
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 皆川 基
    1997 年 38 巻 11 号 p. 623-627
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2010/09/30
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  • 松梨 久仁子, 島崎 恒藏
    1997 年 38 巻 11 号 p. 632-636
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2010/09/30
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  • 菅谷 千春, 佐野 敏行
    1997 年 38 巻 11 号 p. 637-644
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    1980年代以降, フィリピンにおいて, 自文化にたいする意識が高まっている.この流れの一つとして, 伝統的生産物や手工芸品が「再発見」され, 団体や機関, それに著名なデザイナーらによって, 真正なる文化を表すモノとして, 生産の再生と利用の促進がはかられてきた.そうしたモノの一つにパイナップル繊維からなるピーニャがある.しかし, この素材は, 植民地支配との結びつきが強く, もともとこの地で作り出されたものではないとされてきた.そこで, 本論文は, ピーニャの再生までの歴史的背景を明らかにしながら, どのように, ピーニャが, フィリピンの真正なる文化を表す糸・布として, また, 一国を代表する衣服の素材として再生されうるのかを考察する.
    歴史的背景の再構成から, ピーニャと植民地支配との結びつきが確かめられると同時に, この素材は伝統的であるとみなせる次の特徴をもつこともわかった. (a) 原材料の地元での生産, (b) もともと地元にあった生産技術の適用, (c) 支配層中心ながらも国内需要に応えてきたこと, (d) 内外で芸術品と認められるほどになったこと, である.また, 特定の地域文化に属していないという特徴をもつこともわかった.こうした特徴をもっていても, 植民地支配との結びつきのイメージが解消されなければ, 再生は可能とならない.どのようにそれが可能かを考えるとき, モノの意味を二項対立的にとらえること, また, モノを通した意味の移動性をとらえることだけでは不充分で, モノの置かれた脈略の変化に伴う意味の変容のモデルが必要であろう.これに従うと, 自国の文化的アイデンティティが求められるポスト植民地主義の時代において, ピーニャを植民地支配と結びつける価値体系は変容し, 意味を持たなくなうたと考えられる.ピーニャは, 上記の諸特徴に加え, 環境への優しさ, 国内の多元的文化の統合性などを含めた多面的な潜在力をもつモノとして再発見され, 再生されたのである.
  • ―生地物性, 仕立て条件の影響―
    佐藤 祥子, 島崎 恒藏
    1997 年 38 巻 11 号 p. 645-651
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究では, カーテンの美的・装飾的観点から, その基本をなすと考えられるカーテン形状に着目し, 生地物性, 仕立て条件の影響を検討した.結果は次の通りである.
    1) 仕立て方法をピンチプリーツに限定し, 生地物性とひだ取り倍率がカーテン形状に及ぼす影響を判別分析によって解析すると, ひだの規則性, 見かけのひだ量, 立体感ともにひだ取り倍率が極めて大きく影響し, ひだの規則性に関しては, さらに曲げ剛性も有意な影響があった.曲げ剛性が小さい布は, ひだを規則的にする傾向がある.
    2) 仕立て方法にボックスプリーツ, ギャザープリーツを加え, 数量化理論II類により分析すると, 仕立て方法の違いはひだの規則性に大きく影響を及ぼし, ボックスプリーツが最もひだを均一に見せ, 次いでピンチプリーツ, ギャザープリーツの順となることがわかった.見かけのひだ量, 立体感では, ひだ取り倍率の影響が大きく, 仕立て方法の影響は余り見られない.生地物性については曲げ剛性, せん断剛性の影響が大きく, 曲げ剛性は小さく, せん断剛性は大きいものが, 見かけのひだ量, 立体感を増大させる.
    3) カーテン形状を親近性に基づいてグループ化すると, (1) 1.5倍~2.5倍の各種のカーテン, (2) 2.5~4.0倍のピンチプリーツ, ボックスプリーツカーテン, (3) 2.5~4.0倍のギャザープリーツカーテンの3グループに分類される.ひだの規則性と見かけのひだ量はカーテン形状を識別する上で, 重要な因子となっていることが推測された.
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