繊維製品消費科学
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38 巻, 7 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 中山 紀子
    1997 年 38 巻 7 号 p. 340-349
    発行日: 1997/07/25
    公開日: 2010/09/30
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  • 平井 和子
    1997 年 38 巻 7 号 p. 350-355
    発行日: 1997/07/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 寺嶋 久史
    1997 年 38 巻 7 号 p. 356-361
    発行日: 1997/07/25
    公開日: 2010/09/30
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  • 原田 隆司, 森下 禄郎
    1997 年 38 巻 7 号 p. 362-368
    発行日: 1997/07/25
    公開日: 2010/09/30
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  • 西 決造
    1997 年 38 巻 7 号 p. 369-373
    発行日: 1997/07/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    大島紬の起こりについては歴史的には明確な文献もなく, 1720年に薩摩藩が奄美大島の島民に紬着用禁止令を出した史実があるのでその以前から農民の手で生産されていたことが想像できる.
    大島紬は奄美が発祥の地であり, 大島というのは固有名称であるべきであるが, いつとはなしにこれが一般名称として使用されるようになり, 各地で大島紬という名称の織物が生産されるようになっている.そのため現在ではやむなく本場という冠称をつけて本場大島紬の名称で他産地大島紬と区別している.
    紬というのは真綿糸から紡いだ紬糸で織った絹布のことで, 現在の大島紬は本絹糸を使用しているので紬と呼ぶのは妥当ではないが, 明治中期までは紬糸を使用し, 大島紬として消費者に知られていたので, 古来の名称がそのまま受け継がれている.
    明治になってから大島紬もようやく生産, 販売が自由になり, やがて市場で大きな人気を博すると共に需要も増大した.生産が軌道に乗るにしたがって家内工業から専業化, 分業化へと進んで工場生産がなされ, 産地としての基盤が形成され, 特に明治の後期になって絣締め機が開発され, 大島紬の絣加工は技術的にも生産能率面でも一大進歩をとげた.また染色面ではシャリンバイ染色が定着し, 一方製織面ではイザリ機から高機への切り替え, 原料糸の改善等もなされ高級織物としての名声と地位を確立した.明治時代はまさに本場大島紬一大技術革新の時代といえる.
    この技術革新が大正昭和初期にかけて実を結び需要の増大と共に生産能力も上昇し, また新製品の研究開発も進められて, 鹿児島県の一大産業にまで発展した.
    昭和4年には名瀬市に県立大島郡染織指導所が置かれ, 昭和56年には鹿児島県大島紬技術指導センターに名称が変更され, 県の染織工業及び手工業を代表する本場大島紬を対象に, 基本工程である意匠デザイン, 染色, 織りを中心として, 研究開発, 技術指導及び後継者育成を行っている.
    昭和40年代は好況期といえ, 昭和51年には97万反余の生産高を示すまでになった.しかし, 戦後急激に進んできた生活様式の洋風化に伴って, 国内の和装需要の長期低落傾向に歯止めがかからず, 産地は大幅な減産を強いられ, 平成8年には177, 510反, 最盛期の5分の1に減少し, 厳しい状況が続いている.なお, ここ2~3年の減少幅がやや小さくなってきている.
  • 和知 孝雄, 油谷 安孝
    1997 年 38 巻 7 号 p. 374-377
    発行日: 1997/07/25
    公開日: 2010/09/30
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    この研究の目的は, 関節可動域表示の可動範囲を関節角弧ベクトルを用いて単位球面上の領域に写す方法を提案することにある.関節角弧ベクトルは関節角度を弧の長さに持つ球面上のベクトルである.そのベクトルの始点と終点は可動範囲の最小値と最大値に対応する.関節可動域表示の腕の可動範囲についてコンピュータ実験を行いこの方法が有効なことを確認した.この方法を用いると, 関節可動域表示の可動範囲を球面幾何学的に展開できるので, 正常可動範囲と個人の可動範囲との差異を球面上の領域として視覚的に確認できる利点がある.
  • ―成人男子―
    長田 美智子, 増田 順子, 永井 径子, 橋詰 静子, 長塚 こずえ, 雲田 直子, 田中 百子, 永井 房子
    1997 年 38 巻 7 号 p. 378-384
    発行日: 1997/07/25
    公開日: 2010/09/30
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    日本人成人男子の形態特性を時系列でとらえ, 体型の変化を観察し, その問題点について考察を行った.第1回計測資料 (1965~1972年) n=792, 第2回計測資料 (1978~1981年) n=528, 第3回計測資料 (1992~1994年) n=658を10歳ごとの5グループに分けて検討を試みた.
    1) 第3回計測資料は主なる5項目について全国資料 (1978~1981年) との比較を行った結果, すべて大きく, 危険率1%で有意であった.
    2) 第3回計測資料は, ローラー示数, B.M.I., ヒップに対する下胴囲の比は加齢と共に増加し, ドロップは減少していることより, 経年の身体変化に加え, 加齢と共に肥満傾向となり, 下胴囲寸法が増加することにより胸囲と胴囲の差の無い体型へと移行していると考えられる.
    3) 30歳代身長区分5号という条件下で, 主成分分析を行った結果, 第3回計測資料は第2回計測資料に比べて, 周径が大きく手足の長い集団だと言える.
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