女子大学生のスポーツブランドに対するイメージを構成する要因を調べるために, Tシャツに着目した.その結果は次のとおりである.
1) 女子大学生に15の形容語対について5段階評価で回答させた (SD法) .その結果の平均値から, ブランド間において共通の傾向が認められた.
2) 女子大学生のスポーツブランドに対するイメージを構成する要因は「ラフーソフィスティケート」, 「トラッドートレンディ」および「スポーティープリティ」であることがわかった.これらの3つの因子を用いて20のブランドを図上に位置づけた.
3) クラスター分析を用いるとブランドは5つに分類することができた.それらが掲載されているカタログ誌の広告から特質を調べ次の結果を得た.
第1グループ: デリケートの軸に位置づけられ, ベーシック, リッチ, 上品などで表現された.
第2グループ: トラッドの軸に位置づけられ, 常連服, 飽きがこない, かわいい, 襟元が女性らしいなどで表現された.
第3グループ: 顕著な特徴なし
第4グループ: トレンディ&ラフの軸に位置づけられ, ロゴデザインが目を引く, オリジナルロゴが強烈などで表現された.
第5グループ: スポーティの軸に位置づけられ, スポーティなデザイン, 機能性抜群のスポーツクラブなどで表現された.
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