本報の目的は, 女子大学生の生活行動の基本的な特性を知ること及び生活行動によるパターン分類を行うことにある.その目的に沿い, 204名の女子大学生の生活時間を, 6日間にわたって調査した.主な結果は次の通りである.
1.本研究の被験者の生活行動の特徴は, 全国学生平均に比べて, 食事・身支度・会話・通学・アルバイトが長く, 睡眠・学業・家事・レジャー・メディア接触が短いことであった.
2.行動項目の特徴をまとめるために因子分析を行った結果, 第1因子はバイト, 第2因子は学業, 第3因子はゆとりにそれぞれ重点を置く行動特性と解釈された.
3.クラスタ分析により対象者を9つのグループに分類し, 各グループの行動特性を明らかにした.これらの結果を用いて女子大学生の生活行動パターンを示した.
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