繊維製品消費科学
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4 巻, 1 号
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  • 布の汚染と界面活性剤および助剤について
    奥山 春彦
    1963 年 4 巻 1 号 p. 3-10
    発行日: 1963/01/10
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 岸本 忠治郎
    1963 年 4 巻 1 号 p. 11-21
    発行日: 1963/01/10
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本報では, 綿, マーセル化綿, レーヨンのウエザリングによる繊維の微細構造, 重合度および酸化度の変化について報告する.ウエザリングの方法として屋外暴露と2種のウエザメータを用い以下の結論を得た.
    (1) 分子の配列度, 結晶化度, 結晶の大きさ, 結晶形はウエザリングによって変化しない.
    (2) 重合度は低下し, ウエザリングの時間に対して次式が成立する.
    1-1/β (1/Pnt-1/Pno) =e-kt
    Pno: ウエザリング前の試料の重合度
    Pnt: ウエザリングt時間後の試料の重合度
    β: 非結晶領域に含まれるグルコース結合フラクション
    k: グルコース結合切断反応に関係する速度定数
    (3) 屋外暴露試料には酸化が認められず, ウエザメータ試料には酸化が認められる.
  • 岩崎 振一郎, 清水 満子, 川崎 きよ子, 内河 良彦
    1963 年 4 巻 1 号 p. 22-25
    発行日: 1963/01/10
    公開日: 2010/12/10
    ジャーナル フリー
    テトロンのよごれが洗たくしにくい事は関係者にとって周知のなやみである.著者等はかねてから此のよごれについてやや異った考え方を持っていた.すなわちテトロンのよごれは単に汚垢が其表面に附着したのではなくてテトロンには親油性があるゆえに油溶性の汚垢の少くとも一部は次第にテトロンの中へ溶けていって固溶体的な物になっているという考え方である.此の考え方によればテトロンを従来の洗たく法で洗っても充分に洗えないはずである.
    更に著者等はこの様なよごれを表面まで拡散せしめるには相当な長時間を要するものと考えたのである.そしてそれを容易にするためにキャリヤーを用いる事を考えたのである.それで汚布に洗剤一キャリヤーのぺーストを塗布1日放置後洗たくする方法を取ったのである.
    標準汚布としてはカーボンブラックを指標とする従来の方法1) は用いられないのでその代りに油溶性ピグメントーオイルレッドを加えた汚染浴を用いて汚染布を造った.実験の結果は全く予想の通りで洗浄効率80%あるいはそれ以上という様な良い成績が得られた.これに反し従来の方法では時間を50分まで延長しても精々55%の効率しか得られなかった.
  • 大池 久子
    1963 年 4 巻 1 号 p. 26-31
    発行日: 1963/01/10
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    W.&W.性を付与した改質綿布の洗たく後におけるシーム・パッカリングが何に起因するかを探究するため, 改質綿布2種・樹脂加工綿布・サンフォライズ加工綿布およびテトロンブロードを試験布とし, テトロンミシン糸・綿ミシン糸を用いて3, 000r.p.m.でミシンがけし検討した.
    その結果, テトロンミシン糸の場合は, 改質綿布の伸度が小であるために, 縫製中の抵抗大で, まさつにより静電気を帯び, モノファイバーが相反発して糸の配列がみだれを生ずる.それが更に洗たくにより顕著になり, あるものは糸の列外にとびだして切断する.そのため, 縫糸が引っぱられて縫目がつられることがわかった.それは, 糸に帯電防止加工を施すことにより好成績を得た.
    綿ミシン糸の場合は, 膨潤による収縮が一原因であるが, 他にも要因をなすものがあると思われるので今後の研究課題としたい.
  • 菊池 武勝
    1963 年 4 巻 1 号 p. 43-48
    発行日: 1963/01/10
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 身近かな衣料を中心とする試験法の現状
    織田 信一, 風間 健, 下村 寿, 広田 輝次, 細井 君平
    1963 年 4 巻 1 号 p. 49-60
    発行日: 1963/01/10
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
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