繊維製品消費科学
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44 巻, 11 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 熊谷 伸子
    2003 年 44 巻 11 号 p. 637-643
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 雪村 まゆみ, 井上 和子, 立岡 浩, 小林 恵子
    2003 年 44 巻 11 号 p. 644-651
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • ―「被服によって呈示したい自己」および「自己呈示に係わる被服行動」―
    鈴木 理紗, 神山 進
    2003 年 44 巻 11 号 p. 652-665
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 「被服によって呈示したい自己」および「自己呈示に係わる被服行動」の内容を大学生のような若者に関して明らかにすること, そして, 性別や心理的変数が「被服によって呈示したい自己」の内容, 「自己呈示に係わる被服行動」の内容に及ぼす影響を探索することであった.得られた結果は, 以下のようであった.
    1) 15項目の「被服によって呈示したい自己」の内容, および56項目の「自己呈示に係わる被服行動」の内容が明らかになった.
    2) 因子分析の結果, 「被服によって呈示したい自己」に3つの成分, 「自己呈示に係わる被服行動」には6つの成分が明らかになった.
    3) 性別, セルフ・モニタリング高低別, 他者意識高低別によって, これらの呈示したい自己や被服行動に相違のあることが確認できた.
  • 内藤 章江, 小林 茂雄
    2003 年 44 巻 11 号 p. 666-672
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 着装状態の女性用スーツと着用場面の適合性を評価した時に, 評定者が抱く感情を明らかにすることである.実験には女子大学生が参加し, 20歳前後の女性が着装するスーツと着用場面から構成された30試料を評価した場合に抱く感情を5段階で評価させた.得られた結果はt検定, 因子分析, 重回帰分析を用いて解析した.その結果, 被験者はスーツを職場で着装している状況を評価した時に肯定的, もしくは否定的な感情を強く抱いた.着装状態の女性用スーツと着用場面の適合性評価時に抱く感情は「ストレス」と「心地よさ」の2因子で構築されていた.評定者は適合している様子を見た場合には心地よいと感じるが, 不適合な様子を見た場合にはストレスを感じることが明らかとなり, 適合性の評価と感情には関連があることがわかった.
  • 川上 梅
    2003 年 44 巻 11 号 p. 673-681
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    中学生, 高校生, 大学生女子間のゆかたに対するイメージを比較した.刺激として用いたゆかたは身丈, 袖, 帯が異なる12種類で, 18形容詞対の5段階SD法で評価した.同様の調査を1ヶ月空けて2回行い, 初見時と再見時での服装イメージの変化を検討した.解析は年代別に因子分析を行い, 情報伝達量を算出した.その結果, ゆかたに対するイメージの大半は「伝統一個性」で, 次に「軽快一重々しい」で表現できた.年代が高くなる程, 「伝統」を意識し, ゆかたのイメージの判別能力が高く, 初見・再見間で評価の変化は少なかった.また, 年代に関係なく, 再見時には「しとやか・フォーマル」観が薄れ, 「伝統」とは異なる「明るい・若々しい」などの観点からゆかたを評価する傾向が強くなった.この変化は, イメージの判断基準が初見時には非日常的な和装にあったものが, 再見時には日常着の服装に移行したことによるものと考えられる.
  • (第1報) ―大学生の化粧関心・化粧行動・異性への化粧期待の構造解明―
    平松 隆円, 牛田 聡子
    2003 年 44 巻 11 号 p. 682-692
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    大学生の化粧関心・化粧行動・異性への化粧期待の構造を解明するために, 大学生329名を対象に質問紙調査を実施した.日常的におこなわれると思われる化粧行動を, 施す部分によりヘア・フェイス・ボディに分類, また, 化粧品の種類としてケア・可逆的メイク・不可逆的メイク・フレグランスに分類し, それぞれに特徴的な26項目を設定した.主成分分析をおこなった結果, 化粧関心・化粧行動・異性への化粧期待において, 男女で異なる構造が確認された.また, 相関分析により, 化粧関心, 化粧行動, 異性への化粧期待の関連性が明らかになった.
  • (第2報) ―大学生の化粧関心・化粧行動・異性への化粧期待と個人差要因―
    平松 隆円, 牛田 聡子
    2003 年 44 巻 11 号 p. 693-699
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    大学生の化粧関心・化粧行動・異性への化粧期待を規定する要因を解明するために, 大学生329名を対象に質問紙調査を実施した.彼らを対象に26の化粧行動項目についての化粧関心・化粧行動・異性への化粧期待, 自意識, 性役割について調査した結果, 公的自意識が, 化粧関心・化粧行動・異性への化粧期待に影響を与えることが明らかとなった.これまでの研究では, 性役割について, 女性性の高いものほど化粧関心・化粧行動が高いとされてきたが, 男子学生においては, 男性性の高いものほど化粧関心・化粧行動が高いということが判明した.
  • ―被服・化粧行動, 心理的健康との関連―
    尾田 貴子, 橋本 幸子, 柏尾 眞津子, 土肥 伊都子
    2003 年 44 巻 11 号 p. 700-709
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究は, 以下の2つを目的とし, 女子大学生およびその母, 216名 (女子大学生109名, 母107名) を対象に質問紙調査を行なった.1) 「おしゃれ行動の二面性」 (橋本・柏尾, 2003) の構成概念妥当性を検討するために, 内面的・外面的おしゃれと被服・化粧行動との関連性を検討する.2) 内面的・外面的おしゃれと心理的健康の関係, および, 年齢を重ねてからのおしゃれについての価値観と心理的健康の関係についても検討する.さらに, 1) 2) について世代間比較を行なった.分析の結果, おしゃれの二面性概念の妥当性が確認された.世代間の比較では, 外面的おしゃれは娘世代, 内面的おしゃれは母世代が一層行なっていた.また, 娘世代では, 外面的おしゃれと「対自己の健康」とに正の相関関係, 内面的おしゃれと「対他者の不健康」とに負の相関関係が認められた.母世代では, 内面的おしゃれのみ, 「対自己の不健康」, 「対他者の不健康」と有意な負の相関関係が認められた.年齢を重ねてからのおしゃれに対する価値づけについては, 娘世代では外面的におしゃれなほど, 母世代では内面的におしゃれなほど, 高かった.
  • ―購入・着装・廃棄時における方略構造と方略の個人差―
    箱井 英寿, 高木 修, 神山 進, 牛田 聡子, 辻 幸恵
    2003 年 44 巻 11 号 p. 710-718
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究では, 購入・着装・廃棄時における被服ディプライベーションに関する方略構造と方略の個人差を検討することが目的である.
    本研究では, 244名の男女大学生を対象に, 購入, 着装, 廃棄時の具体的な工夫を自由記述方式の調査を実施することにより収集した.数量化III類を用いて収集した記述内容を分析した.その結果, 購買・着装・廃棄時ともに3軸を見いだした.
    そして次に, サンプルスコアをもとにしたクラスター分析により, 各時点のグループの特徴を検討した.その結果, 購買時と着装時は3クラスターに, 廃棄時は4クラスターに分類できた.これらを流行意識, 被服費の違いにより検討したところ, 特に廃棄時における対処方略に差異が見いだされた.被服にお金をかけず, 流行関心度が高く積極的に流行を採用したい学生は, 価格の安い服をセール時などに購入し, 大切に着用し, 廃棄時にはそのまま捨てていることなどが明らかとなった.
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