3次元ファッション・ファクトリ・ブティックシステム開発のための衣服選択支援情報抽出を, 青年女子を消費者として行った.
希望する服のデザインイメージを表す用語を近年のファッション雑誌から収集 (n=234) , アンケート調査により分類して, 10のイメージ用語として『1.マリン系』, 『2.エスニック系』, 『3.レトロ系』, 『4.カジュアル系』, 『5.スクール系』, 『6.ボーイズ系』, 『7.ハード系』, 『8.ガーリッシュ系』, 『9.シンプル系』, 『10.大人系』を選定した.この10のイメージ用語を用いて60着の服のデザインイメージを5段階評価により分類し, イメージ別の服のデザイン要素を明らかにした.60着の服のイメージは4つの主成分から形成され, 詳細には8つのイメージに分類された.概略的に3つにまとめられたときのデザイン要素の特徴として, 大人系的イメージ (詳細: 7, 9, 10のイメージ, デザイン要素: 上下衣柄無し, 下衣は高いフィット性の傾向) , ガーリッシュ系的イメージ (詳細: 1, 2, 3&8のイメージ, デザイン要素: 上下衣薄くて柔らかな素材, 上下衣のいずれかが有彩色で柄有り) , カジュアル系的イメージ (詳細: 5, 4&6のイメージ, デザイン要素: 上衣柄無し, 下衣は地味で暗い色系のやや硬く厚い素材) である.
各イメージの代表的な服の3次元着装シミュレーション化を行い, デザイン選択時の支援用イメージモデルを構築した.
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