繊維製品消費科学
Online ISSN : 1884-6599
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50 巻, 12 号
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時辞刻告
解説
シリーズ「洗濯と絵表示を考える」
解説
研究解説
交さ点
報文
  • ―洗剤中の蛍光増白剤の効果―
    塩原 みゆき, 竹下 秀, 佐々木 政子, 齊藤 昌子
    2009 年 50 巻 12 号 p. 1080-1088
    発行日: 2009/12/20
    公開日: 2016/07/01
    ジャーナル オープンアクセス
    蛍光増白剤はUV-Aを吸収してその透過を低下させ,UV-A防御能を高める効果も持つ.本研究では,洗濯中に布に染着した蛍光増白剤がどの程度のUV防御能を持つのかを調べた.綿とポリエステルの白布(全22枚)を市販の粉末洗剤4種を用いてターゴトメーターで繰返し10回洗濯し,洗濯前後のUPF(UV-B防御指標)とAPE(UV-A防御指標)を算出した.綿布では,蛍光剤がUV-A領域の透過率を著しく下げてUV-A防御能を上げること,UV吸収剤がUV-B領域の透過率を下げてUV-B防御能を上げることが分かった.全ての綿布は洗濯前はUV防御能を持たないが,カナキンを除き洗濯5回で十分なUV防御能を示した.カナキンは洗濯10回後においても十分なUV防御能を示さない唯一の綿布であった.これらの結果は家庭用自動洗濯機でも同じであった.UV-A領域光が原因の光線過敏症対策には,着用前に綿布を蛍光剤とUV吸収剤入り洗剤で洗濯することが勧められる.
  • 李 沅貞, 庄司 孝太郎, 佐藤 昌子, 小林 政司, 高橋 重三
    2009 年 50 巻 12 号 p. 1089-1099
    発行日: 2009/12/20
    公開日: 2016/07/01
    ジャーナル オープンアクセス
    綿繊維の新たな用途開発を目的として,蚕(Ariake 日9・0×中9・0)の繭から繰糸した生糸に撚り掛け(撚り数0-2000T/m)を行い,絹糸ならびに絹織物の染色性と染色による光反射特性に及ぼす影響について検討した.
    1)酸性染料の染色性(染着率)には,生糸への撚り掛けの影響は認められなかった.
    2)撚り掛け数の増加は反射光強度を低下させる.したがって,生糸への撚り掛けは,男性衣料などの用途に応じた光沢の制御という目的に適する方法である.
    3)表面色は,受光角度の変化によるL*a*b*表色系における色度点の変化として認められるが,生糸への撚り掛けの影響は小さい.
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