繊維製品消費科学
Online ISSN : 1884-6599
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51 巻, 8 号
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  • ―環境湿度50%と70%の場合―
    石井 与子, 平田 耕造
    2010 年 51 巻 8 号 p. 635-644
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2016/08/31
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究は,吸湿率が異なる2種類の肌着(ポリエステル(P),キュプラ/ポリエステル(C))着用時に環境湿度の違いが衣服表面温度(Tcs)と衣服内温度(Tmc)に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.7名の被験者に両肌着を着用させ,室温を240分間で26°~20°~35℃と変化させた.その結果,相対湿度(RH)50%では発汗開始後のTcsとTmcの積分値および上昇速度はCがPよりも高い値を示したが,70%RHでは素材差は見られなかった.さらに,被験者実験と同一の環境条件で肌着のみのPとCにおけるTcsを測定したところ,発汗開始後に相当する時間は50%・70%RH ともにCは高い値を示さなかった.これらの結果から,吸湿率の異なる肌着着用時,発汗開始後のTcsとTmcの変化は50%RHではCにおいて汗の吸湿による収着熱の影響が認められたが,70%RHでは認められず,環境湿度の影響を受けることが判明した.

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