繊維製品消費科学
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54 巻, 8 号
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時辞刻告
解説
(第13回消費科学講座講演より)
研究解説
報文
  • ― 女子学生と母親の比較 ―
    金井 光代
    2013 年 54 巻 8 号 p. 738-749
    発行日: 2013/08/20
    公開日: 2017/09/14
    ジャーナル オープンアクセス

    女子大学生とその母親を対象に,着装行動における季節感意識について考察した.ファッションに対する関心,季節に対する関心,季節の年中行事の実施状況のそれぞれに女子学生と母親では,意識の違いが多く見られた.

    女子学生,母親共に,季節を意識した着装行動を行っている者が多いが,その表現方法には違いがあり,それが世代間ギャップとなっていると考えられる.

    また,日本の伝統的な年中行事の実施状況と,季節における着装行動とを関連させて考察したところ,女子学生,母親ともに,年中行事の高実施群は低実施群に比べ,季節を先取りした服装をおしゃれと感じ,季節に合うと感じる服装の実用性も重視している傾向が認められた.

  • 黒野 理枝 , 大矢 勝
    2013 年 54 巻 8 号 p. 750-757
    発行日: 2013/08/20
    公開日: 2017/09/14
    ジャーナル オープンアクセス

    筆者らは過去に市販洗剤の洗浄試験において反射洗浄率(K/S 値で算出)と化学定量による洗浄率が一致するヘモグロビン汚染布の作製方法を提案した.続いて本研究では当該汚染布の漂白試験への適応性を検討した.5 種の市販漂白剤と試薬の次亜塩素酸ナトリウム,過炭酸ナトリウム,過酸化水素を対象に漂白試験を行い,反射漂白率と化学定量漂白率を比較した.併せてEMPA 111 との比較も行った.その結果,改良型ヘモグロビン汚染布でも漂白試験では反射漂白率と化学定量漂白率が必ずしも一致せず,特に酸素系漂白剤では反射漂白率が化学定量漂白率よりも高くなる傾向が認められた.一方,EMPA 111 は両者の対応が著しく悪く,表面反射率からタンパク質量の変化を推察するのは無理があることが分かった.なお,漂白剤配合洗剤を用いた洗浄実験では,改良型ヘモグロビン汚染布の反射洗浄率と化学定量洗浄率はほぼ一致したが,EMPA 111 汚染布では反射洗浄率が化学定量洗浄率よりもやや高い傾向が認められた.

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