繊維製品消費科学
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55 巻, 6 号
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時辞刻告
講座
シリーズ「快適性を理解するためのQ&A」
解説
(第16 回消費科学講座講演より)
資料
  • 岡村 好美, 中林 健一, 湯地 敏史, 日下部 信幸
    2014 年 55 巻 6 号 p. 467-471
    発行日: 2014/06/20
    公開日: 2017/11/28
    ジャーナル オープンアクセス

    近年のCO2 排出量の削減を目指した生活行動には,着衣による体温調節を期待した内容も含まれている.学校教育の「着方」で扱われる学習内容には素材の性能は含まれておらず,児童だけでなく保護者も新素材を用いた衣服を過信する傾向が認められる.

    本報告は,冬季衣服の着用方法を理解することの一端として,素材の吸湿による昇温状況を確認する方法を提案する.測定では,異なった温湿度の条件下に置いた5種類(綿,羊毛,レーヨン,ナイロン,ポリエステル)の平織布と,3種類(綿,羊毛,冬季用新素材)のメリヤスそれぞれの吸湿昇温状況を調べる.

    その結果,素材自体の吸湿性や繊維量に対応した温度変化が認められ,再現性も確認された.しかし,測定の精度から,本用具は定性的な測定用具として有効であると判断した.

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